回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
マルイチエクソム株式会社
| 事業者名 | マルイチエクソム株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府 門真市 |
| 業種 | プラスチック製品製造業 |
| 技術分野 | 材料製造プロセス |
| 従業員数 | 45人 |
| 資本金 | 2,148万円 |
| 設立 | 1970年 |
昭和45年創業のプラスチック樹脂メーカーで、ブロー成形を長年手がけてきた。平成18年と平成25年に生産ラインを拡大し、以前より約3倍の生産量を実現し、現在は車向けが売上の半分を占めている。平成20年のリーマン・ショックや東日本大震災で受注が落ち込み、自動車以外の分野からの受注を目指すことになった。
抱えていた課題
やったこと
平成27年度補正ものづくり補助金を活用し、ブロー成形機を1台導入して、平成28年12月までに設置した。原料タンク、粉砕機、乾燥機、混合機、温調機、パリソンコントロールを導入し、ABS樹脂の原料ペレットの乾燥時間や温度、混合比率、金型接合部の形状を検討して、安定した成形条件を確立した。量産においては成形機本体の能力に合わせた乾燥機と混合機を導入し、毎時180kgで樹脂を押し出す連続成形を実現した。
| 加工機 | ブロー成形機 |
|---|---|
| その他 | 原料タンク |
| 加工機 | 粉砕機 |
| その他 | 乾燥機 |
| その他 | 混合機 |
| その他 | 温調機 |
| その他 | パリソンコントロール |
新しい製品・サービス:ABS樹脂製品のブロー成形による量産技術
ABS樹脂の量産技術が確立し、営業開始後すぐに4社から引き合いがあった。農機具メーカーから精米機に取り付けるプレートの製造を受注し、毎月約150枚を納品して年間約1,000万円の売上につながっている。生産にゆとりが出たことで、ABS樹脂製品の新たな受注に対応できる体制が整った。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
昭和45年創業でブロー成形一筋46年、自動車部品から自動車以外の分野へ広げる流れが記載され、過去の取組との一貫性がうかがえる。
ABS樹脂はブロー成形できるメーカーが少なく、営業直後に4社から引き合いがあったと記載され、強みが具体的に読み取れる。
リーマン・ショック後の受注減を課題とし、ABS樹脂製品の量産技術確立で月150枚、年約1,000万円の売上につなげたと記載されている。
数年以内に売上高で大阪一を目指すとあるが、付加価値額や賃上げの数値目標は書かれていない。
従業員45名、工場増設、1日3交代制の導入は書かれているが、補助事業を遂行する担当体制の詳細は読み取れない。
ABS樹脂は表面光沢があり住宅設備の洗面台や浴室パネルに適し、農機具メーカーの精米機用プレートを受注したと記載されている。
平成28年12月までに機械導入、平成29年から営業開始と時期は示されているが、課題解決の方法や中長期の検証は薄い。
資本金2,148万円の記載はあるが、借入や金融機関からの資金調達の見込みは書かれていない。
ABS樹脂のブロー成形は難易度が高く限られたメーカーしかできないと記載され、高付加価値の分野を狙う姿勢が読み取れる。
介護用品や住宅設備への展開は書かれているが、雇用創出や波及効果など国が補助する積極的な理由は読み取れない。
補助金額や投資額と付加価値の増加を比べた記述はなく、費用対効果は読み取れない。
パリソンコントロールによる成形条件の最適化は書かれているが、デジタル技術や新ビジネスモデルへの言及は薄い。
自動車以外の分野として住宅設備など成長が見込まれる分野へ進出する方針が書かれているが、構造転換の位置付けは明確でない。
大阪の門真市を拠点とし大阪一のメーカーを目指すとあるが、地域の雇用や経済成長への波及は具体的に書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
住宅設備の洗面台や浴室パネルなど、ABS樹脂の光沢を生かせる住宅分野への展開を目指している。数年以内に売上高で大阪一のブロー成形メーカーとなり、将来は日本一を目指す。
機械を導入し生産にゆとりが出れば、ABS樹脂製品の受注に対応できる。生産体制が整う平成29年から営業をはじめたい
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
従来チップ原料や合板芯材にしか使われていない国内の杉・檜の間伐材を、高付加価値の板材(原板パネル)に加工する新工法を開発した。
効果:従来工法と新工法の比較で約85%の時間短縮