ものづくり補助金平成25年度製造業高知県

自社栽培のブルーベリーと地元産のさかわの地乳をコラボした焼き菓子機器等の導入

島崎商事 株式会社

この事例のポイント

  • 自社圃場のブルーベリーは年間約5トンの収穫が見込まれるが、ジャムとソフトクリームだけでは収穫量を持て余している。
  • 工業技術センターの協力を得てブルーベリーのドライフルーツを開発し、そのドライフルーツと生のブルーベリーをふんだんに使った焼き菓子の製造に取り組んだ。
  • 設備導入により焼き菓子の開発に本格的に取り組めるようになり、新たに15種類の試作開発を行うことができた。

事業者のプロフィール

事業者名島崎商事 株式会社
所在地高知県 高岡郡佐川町
業種窯業・土石製品製造業
技術分野製造環境
従業員数48人
資本金2,000万円
設立1977年

事業の背景

島崎商事は生コンクリートや二次製品の製造販売を中心に、ハイヤー事業、保険、不動産なども手がける地元佐川町の複合企業である。2006年から自社圃場でブルーベリーの栽培を始め、現在は約4,000本を栽培して年間約5トンの収穫が見込まれるまでになった。果実の販売に加えてジャムを製造し、地元産「さかわの地乳」のソフトクリームとしても提供している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力自社圃場のブルーベリーは年間約5トンの収穫が見込まれるが、ジャムとソフトクリームだけでは収穫量を持て余している。
  • 品質・精度焼き菓子の製造は経験と勘に頼る部分が大きく、職人の腕によって仕上がりに差が出ていた。
  • 人手・技能生地の温度管理を人力で設定する必要があり、作業の効率が上がらなかった。
  • 新製品・新技術収穫量を生かすため、焼き菓子の新たな製品開発に着手したいと考えていた。

やったこと

工業技術センターの協力を得てブルーベリーのドライフルーツを開発し、そのドライフルーツと生のブルーベリーをふんだんに使った焼き菓子の製造に取り組んだ。焼き菓子の製造に必要な南蛮窯バッケン、ブラストチラー、器具洗浄機、ミキサー、冷凍冷蔵庫、台下冷蔵庫、リバースシート(菓子の生地を均一に延ばす機器)を導入した。加えて、シングルラック、エレクターシェルフ、ガステーブル、水切り二層シンク、オーバーシェルフ、卓上ミキサー、作業台を導入した。さらに、コンパクトシール機、卓上インパルスシーラー(小ロット製品の包装に用いる機器)、食品乾燥機、ロボクープ(フルーツなどの原料を細かくカットする機器)、オートマチックシノア(原料を裏ごしして残渣と果肉に分ける機器)を導入した。

加工機南蛮窯バッケン
加工機ブラストチラー
加工機器具洗浄機
加工機ミキサー
その他冷凍冷蔵庫
その他台下冷蔵庫
加工機リバースシート
その他シングルラック
その他エレクターシェルフ
その他ガステーブル
その他水切り二層シンク
その他オーバーシェルフ
加工機卓上ミキサー
その他作業台
加工機コンパクトシール機
加工機卓上インパルスシーラー
加工機食品乾燥機
加工機ロボクープ
加工機オートマチックシノア

新しい製品・サービス:自社栽培のブルーベリーと「さかわの地乳」をコラボさせた焼き菓子

事業の効果

設備導入により焼き菓子の開発に本格的に取り組めるようになり、新たに15種類の試作開発を行うことができた。正確な芯温を測れるようになり、職人の腕に頼らず均一な仕上がりになって品質が向上した。細かな温度管理を人力で設定する必要がなくなり、作業効率が格段に上がった。本事業の実施により、地元佐川から新たに1名を雇用することができた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    ブルーベリー栽培を2006年から続け、ジャム製造を経て焼き菓子へ展開する流れが書かれ、過去の取組との一貫性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    農薬不使用・自社栽培や佐川町産のみを使う点は述べられるが、市場動向や競合に対する強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    収穫量を持て余している課題と、焼き菓子の安定生産・品質向上・販路拡大という対応が書かれ、課題と取組の対応は読み取れる。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    雇用1名の増加はあるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値や数値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    自社従業員による栽培や販路拡大のための雇用強化は書かれるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の記載は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    農薬不使用、ブルーベリーのみ使用、さかわの地乳との組み合わせなど製品の特徴と安全・安心の訴求が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    試作15種類、主力商品作り、パッケージ強化、分社化の方向性は書かれるが、スケジュールや課題解決方法の詳細はない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    ブルーベリージャムやドライフルーツの製造が示されるが、同分野での普及度や高付加価値化の水準を示す記述は乏しい。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    地元佐川の原料を使い、新たに1名雇用し、地元産品との連携がうかがえるが、経済波及効果の具体的な数値は書かれていない。

  • 費用対効果2

    導入で作業効率が格段に上がったとあるが、補助金額に対する付加価値増加などの数値的な費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    佐川町産ブルーベリーと地元産さかわの地乳を活かし、地元雇用を1名創出する点が事例に具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

当面は地元を中心に高知県内の量販店での評価を得られるよう販売を強化する。ジャムでは関西圏の小売店と取引があるので、その販路を生かし将来的にはジャムと併せたギフトセットとして展開したい。主力となる焼き菓子の試作を重ね、近隣スーパーや道の駅、各種イベントで消費者の反応を見ながら追加開発を進める。パッケージなどにも力を入れてブランディングを図り、販路開拓のための雇用強化も進めながら、最終的には分社化を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。