回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社エーエス
成果LED用ホルダーの1日あたり成形数 5,080セット→5,760セット
| 事業者名 | 有限会社エーエス |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府 東大阪市 |
| 業種 | プラスチック製品製造業 |
| 技術分野 | 立体造形 |
| 従業員数 | 14人 |
| 資本金 | 300万円 |
照明ソケットの受け具部品を手がける同社は、資本関係はないが社長同士が兄弟の関係にある(株)東和化成工業所に全量を供給し、事実上のグループ企業として経営している。東日本大震災を契機に照明のLED化が進み、ランプ受け具部品の需要が減ったため、LED組み付け用ホルダーの提案営業に活路を求めた。同社は射出成形機を14台(油圧式9台、電動式5台)保有していた。
抱えていた課題
やったこと
55tと85tの加圧能力を持つ電動射出成形機を2台導入し、老朽化した油圧式成形機2台を廃棄した。新たな2台の電動射出成形機には、ゲートカットロボットをセットで組み付けた。電動成形機では成形の速度や圧力の条件を多段に制御し、薄肉部品の良品率を高めた。ゲートカットロボットにより成形部品の切り離しを自動化し、短いサイクルで成形できるようにした。
| 加工機 | 電動射出成形機(55t・85t加圧能力) |
|---|---|
| ロボット | ゲートカットロボット |
電動成形機による薄肉部品の品質安定化と、ゲートカットロボットによる自動化で、短いサイクルでの成形が可能になった。LED用ホルダーの生産量が増えたほか、全般的な品質管理の取り組みによりクレーム件数は月10件程度から数件に減った。売上高の押し上げ効果は5年目に1,200万円を見込み、設備投資と売上増に伴い成形と組立の雇用人員を増やして地域に貢献する考えである。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
過去に射出成形機を電動化し、LED化による部品薄肉化に対応してきた流れは読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。
LED化で部品が薄肉・透明化し高精度が求められる市場変化と、小回りを利かせた体制を武器にシェア獲得を目指す点が具体的に読み取れる。
手作業カットによるばらつきと成形サイクルの制約を課題として認識し、ゲートカットロボットで自動化する計画が具体的に示されている。
油圧から電動へ更新後、LED用ホルダーの1日生産が5,080から5,760セットへ約13%増、5年目に売上5,450万円・利益率15%目標と数字で示されている。
従業員14名で射出成形機14台を運用し品質管理の取り組みも記されるが、補助事業の遂行体制について具体的な記述は薄い。
薄肉・高精度のLED用プラスチック部品を対象とし、小ロット・多品種・短納期に対応する点と顧客ニーズへの対応が具体的に書かれている。
設備導入後の段階的な売上増の見込みや雇用増の方針は示されるが、中長期の遂行方法やスケジュールの詳細は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
LED用ホルダーの薄肉・高精度部品で、PBT樹脂を用いガラスや金属からのシフトが期待される分野での高付加価値化が読み取れる。
照明器具の製造業としての雇用増や地域貢献の意向は示されるが、波及効果の規模は具体的に示されていない。
投資に対し売上押し上げ効果が1年目950万円から5年目に1,200万円と見込まれ、不良率やクレーム件数も数字で示されている。
電動成形機とゲートカットロボットの導入は見えるが、サプライチェーン全体のイノベーションへの貢献は明確ではない。
LED化に伴うプラスチック部品へのシフトという市場変化への対応はうかがえるが、日本経済の構造転換との関連は書かれていない。
大阪府東大阪市の中小製造業として地域雇用を増やす方針が書かれているが、地域特性を活かした説明は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
製造会社としての実力を着実に底上げし、効率アップと品質安定化を主眼に現場改善を続ける。その成果を納入先の東和化成工業所の現場にも横展開し、全体の競争力向上に貢献する。LED光源周りの部品を中心に、小回りを利かせた体制で付加価値の高い受注を狙う。
「この製造の別会社を経営することで、ものづくりの改善の箇所などが見えやすい」
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
低温・緩速熟成製塩装置を導入した。
効果:大粒結晶の割合(一つの塩取鍋あたり) 4kg→8kg