ものづくり補助金平成25年度製造業兵庫県

機能繊維の熱処理の技術向上並びに省エネの実現

播州織工業協同組合

この事例のポイント

  • 従来のベーキング機は熱処理に時間がかかり、加工時間の短縮と生産性の向上が求められていた。
  • 従来の熱処理に使うベーキング機の機構を見直し、原動装置を改良した。
  • ベーキング機の見直しにより、熱処理時間が短くなり、加工時間の短縮と生産性の向上につながった。

事業者のプロフィール

事業者名播州織工業協同組合
所在地兵庫県 西脇市
業種繊維工業
技術分野材料製造プロセス
従業員数66人
資本金1,026万円
設立1947年

事業の背景

播州織工業協同組合は、播州織産地で織物に消臭、抗菌、形態安定などの機能を付加する整理加工を担っている。整理加工の中でも熱処理工程は機能性を付与する重要な工程である。近年はポリエステルやポリウレタンなど多様な繊維が使われ、新たな機能を付加する薬剤も数多く開発されているため、熱処理工程の重要性が高まっている。さらに省エネや環境対応、安全性への社会的関心も高まっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来のベーキング機は熱処理に時間がかかり、加工時間の短縮と生産性の向上が求められていた。
  • 品質・精度5部屋を直流式モーター1台でテンション管理していたため、生地にダメージを与えて風合いを損なうおそれがあった。
  • その他熱処理中にホルムアルデヒドが発生しており、環境と安全性への対応が必要だった。
  • コスト・採算熱処理に多くの電力と燃料を使い、省エネルギーとコスト削減が課題だった。

やったこと

従来の熱処理に使うベーキング機の機構を見直し、原動装置を改良した。5部屋に分かれたベーキング機のテンション管理は、直流式モーター1台から、部屋ごとに交流式モーター5台による管理に変更した。これにより生地に必要以上のテンションを掛けずに加工でき、風合いを損なわずに済むようになった。ガイドロールを整備してベーキング機内部の布容量を増やし、単位当たりの処理時間を短縮した。さらに循環ファンと排気ファンを見直し、インバーター制御で風量を調整できるようにして、環境と安全に配慮した加工へ改善した。

  • 加工機ベーキング機
  • その他交流式モーター5台ガイドロール循環ファン・排気ファンインバーター制御

事業の効果

ベーキング機の見直しにより、熱処理時間が短くなり、加工時間の短縮と生産性の向上につながった。処理できる布容量が増えたことで、単位当たりのコストも削減できた。生地と樹脂薬剤の反応が促進され、機能性が高まるとともに、テンションを抑えたことで風合いも向上した。さらに熱処理中のホルムアルデヒドを抑制し、安全性と環境面の改善にもつながった。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。