ものづくり補助金平成25年度製造業奈良県

次世代へ“技術の伝承”を行う為の2軸NC旋盤導入

株式会社 ノムラ

成果加工時間を33.7%削減

この事例のポイント

  • 人から人への技術伝承には限界があり、機械はデータで操作する時代へ変わっているため、技術伝承の考え方を見直す必要がある。
  • 最新の金属加工機であるNC旋盤(2軸NC旋盤)を導入した。
  • 加工時間を33.7%削減。最新のNC旋盤導入により加工時間を33.7%削減し、単価を20%低減できた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社 ノムラ
所在地奈良県 橿原市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数12人
資本金1,000万円
設立1967年

事業の背景

当社は昭和42年の創業以来、ゲージの製造や商品の試作を中心に金属部品加工を行ってきた。自動車業界では日々試作が行われ、部品製造では早さと正確さが求められ、職人の経験と感覚も重要になっている。一方で平成20年のリーマンショック以降、多くの中小企業が人員削減を余儀なくされ、技術の伝承がうまく行われず技術力が低下した企業も少なくない。そうした中、自動車部品向けオーダーメイドチャックの大手メーカーから、精密な加工技術と品質を実現できる協力会社として製造検討の依頼を受けた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能人から人への技術伝承には限界があり、機械はデータで操作する時代へ変わっているため、技術伝承の考え方を見直す必要がある。
  • コスト・採算大手メーカーからの量産部品加工用治具の加工依頼には技術的に対応できるが、目標単価の実現が当初は困難だった。

やったこと

最新の金属加工機であるNC旋盤(2軸NC旋盤)を導入した。これにより特殊チャックの受注体制を確立し、高度な加工技術が必要な特殊ゲージ加工の受注単価を下げる目処もついた。加工時間は33.7%削減され、単価は20%低減された。

加工機2軸NC旋盤

事業の効果

  • 加工時間を33.7%削減
  • 単価20%低減

最新のNC旋盤導入により加工時間を33.7%削減し、単価を20%低減できた。これにより特殊チャックの受注体制が確立され、特殊ゲージ加工の受注単価を下げる目処もついた。新規取引先からの引合いも生まれている。今後は年間売上を1年目1,080万円、3年目1,300万円、5年目1,580万円とする目標を立てている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来のゲージ製造・試作の実績と、熟練者から若手への技術指導が書かれ、既存事業との一貫性はうかがえるが戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    自動車業界の早さ・正確さへの要求や大手メーカーからの引合いに触れる一方、競争優位の根拠となる具体的な市場データは書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    目標単価の実現困難という課題を認識し、NC旋盤導入で加工時間33.7%削減・単価20%低減を実現したと具体的に書かれている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    年間売上を1年目1,080万円、3年目1,300万円、5年目1,580万円と目標値で示しているが、付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員12名と熟練者による若手への技術指導体制は書かれているが、補助事業の事務遂行体制は具体的に書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    自動車メーカー向け特殊チャックの引合いと、早さ・正確さが求められる試作需要という顧客ニーズが具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    試作と市場調査を重ねながら既存取引先以外からの受注を目指すとあるが、遂行方法や課題解決の詳細な手順は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    特殊チャックや特殊ゲージ加工の分野の普及度に関する記載はわずかで、高水準の高付加価値化を示す具体的な記述は乏しい。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    技術伝承の困難やリーマンショック後の人員削減に触れるが、波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果3

    加工時間33.7%削減と単価20%低減という効果は数字で示されているが、補助金投入額に対する費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    NC旋盤によるデータ操作への転換は述べられているが、先端デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    奈良県橿原市の本社所在地は書かれているが、地域の特性を活かした付加価値創出や地域経済への牽引は具体的に記載されていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

試作と市場調査を重ねながら受注し、最終的には既存取引先以外からの受注を目指す。年間売上の目標は1年目1,080万円、3年目1,300万円、5年目1,580万円。

事業者の声

当社では、熟練従業員が20代の従業員に日々技術指導をし、経験と若さを融合することにより技術力を常に高め、お客様へ良い製品を提供し続けてまいります。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。