ものづくり補助金平成25年度製造業奈良県

ビスNC設備による生産性向上および低コスト化、短納期化計画

株式会社萩原

成果生産効率 1倍→1.7倍

この事例のポイント

  • 拡大・複雑化する案件数に対して現状の生産能力では対応しきれず、営業機会損失が発生していた。
  • ビス穴開けとビス締めを一台で行う「ビス穴開け/ビス締め複合NC設備」を開発・導入した。
  • 生産効率 1倍→1.7倍。複合NC設備の導入により、ビス穴開けとビス締めの両工程が効率化され、生産効率は約1.7倍に向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社萩原
所在地奈良県 桜井市
業種家具・装備品製造業
技術分野機械制御
従業員数65人
資本金1,000万円
設立1966年

事業の背景

当社は洗面化粧台・キャビネットなど家具市場を中心に、木材加工製品について原材料の調達・加工・組立まで一貫した製造を行っている。住宅設備建材は製品仕様が細分化され、少量・短納期の案件が多いため、加工場と組立場を同一ライン上に置いて試作・少量生産に対応する体制を構築していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力拡大・複雑化する案件数に対して現状の生産能力では対応しきれず、営業機会損失が発生していた。
  • 人手・技能作業者の配置人数が適正でなく、作業効率の大幅な改善と適正な人員配置が必要だった。
  • 生産能力製品仕様の複雑さから「ビス穴開け工程」が大きなボトルネックになっていた。

やったこと

ビス穴開けとビス締めを一台で行う「ビス穴開け/ビス締め複合NC設備」を開発・導入した。これにより、作業者の配置人数が多く負荷の高かった後工程の「ビス締め工程」も合わせて効率化できた。導入に際して多能工への取り組みも実施した。

加工機ビス穴開け/ビス締め複合NC設備

事業の効果

  • 生産効率 1倍→1.7倍

複合NC設備の導入により、ビス穴開けとビス締めの両工程が効率化され、生産効率は約1.7倍に向上した。多能工への取り組みにより各工程の人員配置が効率的になり、副次効果として今後予測される製品仕様の高度化・複雑化にも対応可能となった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    木材加工の加工・組立一貫体制や試作・少量対応の既存取組が書かれ、過去の取組との連続性はうかがえる。経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    多品種少量・短納期対応やISO認証など強みは書かれているが、市場動向と比較した競争優位の記述は限定的。

  • 課題の認識と解決4

    ビス穴開け工程がボトルネックだという課題を認識し、ビス穴開け/締め複合NC設備の導入で生産効率が約1.7倍になったと具体的に書かれている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    生産効率約1.7倍という数値目標の達成は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    多能工への取り組みや人員配置の最適化が書かれ、体制面の記述はあるが事務処理能力などの詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    顧客は大手家電メーカーの住宅設備部門と書かれるが、製品の価値や選ばれる理由の整理は限定的。

  • 事業化までの道筋3

    今後は新課題の解消を急務とし、多品種小~中ロット案件を主軸にすると方針が書かれているが、スケジュールや解決方法は具体的でない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    住宅設備建材の多品種少量・複雑な仕様対応が書かれるが、分野での高付加価値化や高価格化の水準は示されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果3

    生産効率約1.7倍の向上は読み取れるが、補助金投入額に対する付加価値増加の費用対効果は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    奈良県桜井市に所在することは書かれるが、地域の特性を活かした雇用創出や地域成長への貢献は読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

新課題の解消を急務とし、縮小傾向にある木工業の中でも、コスト競争になりがちな大量生産案件ではなく、多品種小〜中ロット案件を主軸に、時流の変化に対応できるよう堅実な事業を継続する。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。