ものづくり補助金平成30年度製造業静岡県

デザイン性と収納性に優れた木工製品製造における生産能力増強計画

株式会社プロダックス

この事例のポイント

  • 製造に必要な加工の難度に対して設備が最適化されておらず、加工ができる設備や技術者も限られている。
  • 社内での検討を経て複合ボーリングマシンを導入した。
  • 新規生産ラインの増設により生産能力が強化され、取引先からの要望への対応力が大幅に向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社プロダックス
所在地静岡県 袋井市
業種家具・装備品製造業
技術分野精密加工
資本金500万円
設立2014年

事業の背景

株式会社プロダックスは袋井市に本社を構える木製家具製造業者で、注文住宅建築や家具・店舗什器などを製造している。近年はトラック運転手が使うコンソールと呼ばれる収納ボックスや自動車内装品の製造・販売も手掛けている。店舗什器は収納力やデザインを融合させ、品質面・価格面で取引先からの評価が非常に高い。一方で木材加工は難度が高く、加工ができる設備や技術者も限られていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力製造に必要な加工の難度に対して設備が最適化されておらず、加工ができる設備や技術者も限られている。
  • 生産能力設備をフル稼働させても生産が追い付かず、残業で対応していたが新規顧客や既存取引先の要望に応えられない状況に陥っていた。
  • 生産能力製品の肝となる加工を行える設備が1台しかなく、工具を1つしか搭載できない機械のため加工ごとに機材の取り替えが必要で、業務に遅延が生じていた。

やったこと

社内での検討を経て複合ボーリングマシンを導入した。この機械は工具を12種セットすることができ、予めデータを入力することで従って自動で工具の入れ替えと加工を行う仕様である。これにより既存生産ラインに加えて、機材の取り替えが不要の新規生産ラインを増設することに成功した。

加工機複合ボーリングマシン

事業の効果

新規生産ラインの増設により生産能力が強化され、取引先からの要望への対応力が大幅に向上した。自動工具交換により熟練技能者の負担が軽減され、経験の浅い若手や新入社員にも技術が伝えられるようになり、木材加工未経験者の雇用促進にもつながった。本事業により対外的な信用が高まり、新たなジャンルの製品開発にも取り組み始めた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    設立は平成26年で木工家具製造を一貫して手掛けてきたことは読めるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    納期・コスト面で競合に優位性があり、取引先評価が非常に高いと記載。自社の強みは具体的に読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    加工設備が1台のみで対応しきれない課題を明示し、複合ボーリングマシン導入で解決を図ったと具体的に書かれている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産能力の大幅な向上や受注拡大を目指すとあるが、付加価値額や賃上げの数値目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    熟練技能者の負担軽減や若手・未経験者の雇用促進に触れるが、事業遂行体制の具体的な人員計画は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    取引先評価が高く納期やコスト面の優位性があると読めるが、ターゲット顧客や選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    社内検討を経て導入したとあるが、スケジュールや課題解決の進め方の詳細は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    天然木の自動車内装や店舗什器は製品特性として示されるが、分野の普及度や高価格化の水準は書かれていない。

公的補助の必要性27%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果2

    導入で生産能力が強化されたと書かれるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    袋井市に本社を置く地域企業であることはうかがえるが、地域経済への波及効果は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後も積極的に設備投資を行い、さらなる受注拡大を目指すとともに、自社の魅力を強化していく方針である。

事業者の声

今後も積極的に設備投資を行い、自社の魅力を強化していきたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。