ものづくり補助金平成25年度製造業和歌山県

ITによる多品種少量・少品種大量生産を可能にするオールラウンド型経営の実現化計画

株式会社小川製作所

この事例のポイント

  • 従来のNCベンダーは加工速度が著しく遅く、老朽化により精度がばらついており、精密機械部品への対応で性能面の課題があった。
  • 設計図と加工を連動させるため、IT搭載の最新NCベンダーを購入し、同機械にネットワーク環境を割り当てた。
  • IT搭載の最新NCベンダーの導入により製品の精度および生産効率が格段に向上し、顧客のニーズに迅速に対応できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社小川製作所
所在地和歌山県 紀の川市
業種金属製品製造業
技術分野機械制御,情報処理,精密加工
従業員数45人
資本金1億円
設立1977年

事業の背景

1977年の創業時はプレス加工を専門としていたが、大量生産向けのプレス加工案件が海外に流れたことなどを背景に、派生的に行っていた板金加工へ事業の主軸を移した。現在は主力得意先であるデュプログループのOA機器の板金加工案件を多く請け負うほか、半導体機器のカバー、マシニングセンターのカバー、医療用関連機器の外枠の加工など幅広い業界から案件を受注している。多様な業界の案件に対応することで様々なノウハウを蓄積し、コストや材質に合わせた加工方法の提案を得意としている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来のNCベンダーは加工速度が著しく遅く、老朽化により精度がばらついており、精密機械部品への対応で性能面の課題があった。
  • 人手・技能一品一様の小ロット案件が増え、従業員の作業時間の多くが小ロット品に割かれ、生産効率が著しく低下していた。

やったこと

設計図と加工を連動させるため、IT搭載の最新NCベンダーを購入し、同機械にネットワーク環境を割り当てた。これにより設計図に入力された設計数値をNCベンダーに送り、自動で加工することが可能になった。薄い板から中板の曲げ加工が容易になり、精度面での品質向上と生産効率の向上を狙った。

事業の効果

IT搭載の最新NCベンダーの導入により製品の精度および生産効率が格段に向上し、顧客のニーズに迅速に対応できるようになった。1人が1案件あたりにかける時間が減少したことも大きな成果である。半導体業界向けの売上が前年比1.5倍となり、今回の設備投資が増収に大きく寄与した。

今後の展望

高齢化による安定的な需要が見込まれる医療機器分野での受注拡大を狙い、県外の医療関連機器メーカーとの交渉も進めている。また従業員の技術向上のため外部講師によるセミナーを行い、トップダウン型からボトムアップ型の組織への転換を目指している。次は型抜き加工の効率化に取り組む意向である。

  • 目標:半導体業界向け売上 1倍→1.5倍

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

MRI用超電導マグネット監視装置の生産体制強化

制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。

効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。