ものづくり補助金平成25年度製造業和歌山県

機械導入による家具部材加工の生産能力・安全対策強化事業

大谷産業株式会社

この事例のポイント

  • 新たに「エレガント」を開発テーマとしたEラインを加えるため、装飾モールを使う新デザインに対応する加工工程の改善が必要になった。
  • 新デザインのEラインに使う装飾モールの加工工程で、木材の切断に使う留切機を購入し設置した。
  • 留切機の導入により、これまで目視で維持していた加工精度が機械化によって格段に向上し、製造する人を選ばず誰でも同じ結果を容易に出せるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名大谷産業株式会社
所在地和歌山県 和歌山市
業種家具・装備品製造業
技術分野機械制御,精密加工
従業員数45人
資本金1,000万円
設立1973年

事業の背景

和歌山市に本社工場を置く収納家具メーカーで、東京銀座・青山や大阪御堂筋に直営店を構え、一般個人向けのB to C販売と三井不動産・野村不動産などの大手デベロッパー経由の販売を行っている。主力の「生活収納家具」シリーズは1988年に発売され、現在は6シリーズ・37種類のデザインに成長し、顧客の注文に応じた受注生産で展開している。業界では大手チェーン家具メーカーの台頭が目立つ一方、同社はシステム収納の多様な組み合わせによりリピート率が高い。市場ではシンプルでモダンなデザインから優美なデザインへトレンドが移りつつあり、新築マンションや新築戸建住宅の新規需要は大きく期待できない状況である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術新たに「エレガント」を開発テーマとしたEラインを加えるため、装飾モールを使う新デザインに対応する加工工程の改善が必要になった。
  • 品質・精度モール加工工程では加工精度の改善が特に課題となっていた。
  • 人手・技能モール加工工程では安全面の改善も特に課題となっていた。
  • 生産能力従来のモール加工は数人がかりでスペースを確保して作業しており、作業スペースの確保が難しかった。

やったこと

新デザインのEラインに使う装飾モールの加工工程で、木材の切断に使う留切機を購入し設置した。この機械は切断をデジタル数値で自動制御するもので、安全面に配慮されている。留切機の導入に合わせて、加工工程自体の見直しも進めた。

新しい製品・サービス:エレガントをテーマとした新デザインのEライン(現状は白色のみ)

事業の効果

留切機の導入により、これまで目視で維持していた加工精度が機械化によって格段に向上し、製造する人を選ばず誰でも同じ結果を容易に出せるようになった。加工手順がシンプルになり、手指を刃物に近づける危険な作業から安全な作業へ大きく改善された。機械の設置スペースが大幅に小さくなり作業スペースも確保できるようになり、不良品も減少した。販売面でも顧客から良好な反応を得られている。

今後の展望

今後はマンションや戸建てのリフォーム需要の取り込みに注力し、大都市だけでなくその周辺地域の新たな需要も開拓する。Eラインのバリエーション拡充も検討している。木目を強調した商材の展開も予定しているが、販売価格帯の抑制が課題となる。海外展開よりも日本人の暮らしへの定着と品質を優先する方針である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。