ものづくり補助金平成25年度製造業和歌山県

既存技術と最新技術の最強コラボレーション

株式会社大和化学工業所

この事例のポイント

  • 海外の安い製品とのコスト競争に巻き込まれ、ロットを確保できる案件で時流に乗れなかった。
  • アクリル板をきれいにカットするレーザー加工機と、プラスチックに印刷するUVプリンターを導入した。
  • デザイン性の高いキッチン水はね防止ボードを低価格で開発でき、百貨店や大手雑貨店、ホームセンターへの販路開拓を進めている。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社大和化学工業所
所在地和歌山県 海南市
業種プラスチック製品製造業
技術分野立体造形
従業員数20人
資本金1億円
設立1988年

事業の背景

2002年に先代から事業を継承した大谷正樹氏のもと、プラスチック成形を中心に営業してきた。ロットを確保できる案件は海外製品との価格競争で苦戦し、製品競争力の乏しい企業との取引では不良債権も発生した。現在は家庭用品雑貨関連の成形が主力で、通販会社や商社経由の販売が主軸となっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算海外の安い製品とのコスト競争に巻き込まれ、ロットを確保できる案件で時流に乗れなかった。
  • 新製品・新技術既存の得意先から依頼のあったキッチン水はね防止ボードは、技術的にも価格的にも対応が難しく受注できなかった。
  • コスト・採算大判アクリル板に印刷できるプリンターが高額で、水はね防止ボードの需要だけでは投資できなかった。
  • 人手・技能既存得意先からの継続受注が多く、新製品の開発に割ける時間が限られていた。

やったこと

アクリル板をきれいにカットするレーザー加工機と、プラスチックに印刷するUVプリンターを導入した。これに既存の成形技術を組み合わせ、デザイン性の高いキッチン水はね防止ボードを製品化した。調査の結果、アクリル製のボードは無地での販売がほとんどで、印刷を施した製品はどこも手掛けていなかった。印刷コストや機械チャージなどのコスト削減余地があると判断し、事業化の目処を立てた。

  • 加工機UVプリンターレーザー加工機

新しい製品・サービス:デザイン性の高いキッチン水はね防止ボード。低価格化を実現し、千趣会のカタログ採用やネット販売会社での販売が決まった。今後はアクリル板を使った時計、キーホルダー、ふきんかけ、ジグソーパズルなども試作開発する予定。

事業の効果

デザイン性の高いキッチン水はね防止ボードを低価格で開発でき、百貨店や大手雑貨店、ホームセンターへの販路開拓を進めている。千趣会のカタログ採用やネット販売会社での販売が決まり、販路は徐々に拡大している。今回導入した機械により、アクリル板を自由にカットして様々な絵柄を印刷できるようになり、時計やキーホルダーなど新製品の開発も進める。成形専門業者から、商品の図面の前段階から関わる企画型の業者への転換を図っている。

今後の展望

キッチン水はね防止ボード以外の製品開発を進め、キッチンボードの商品ラインナップも増やしていく。付加価値の高い製品を市場に送り込むことに注力する。

  • 目標:資本金10,000千円(事業前の数値とは言えないため参考)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。