ものづくり補助金平成25年度建設業島根県

中層地盤改良混合処理機械による角柱改良体を造成する先端ビットの開発

大福工業 株式会社

成果従来工法より40%の作業性向上

この事例のポイント

  • 地盤改良の現場は角面が多いが、円形の大型スクリューで施工するため、角面に対して円型作業を繰り返すと重複する箇所ができ、無駄が多く時間も掛かっていた。
  • 従来の円形ビット部に傘歯車を介して側面側の掘削を可能にする角型掘削の先端ビットを開発した。
  • 従来工法より40%の作業性向上。角形の先端ビットにより効率的な角面工法が実現し、同じ面積の施工で円形の10日間に対し6日間で完了するなど工期が大幅に短…

事業者のプロフィール

事業者名大福工業 株式会社
所在地島根県 出雲市
業種総合工事業
技術分野機械制御
従業員数98人
資本金3,300万円
設立1958年

事業の背景

大福工業は島根県内を中心に公共工事などを行う総合工事業で、関連する多数の事業も行っている。10年前から取り組んでいる地盤改良事業が本事業の対象である。地盤改良は平野部の建築物の施工前に義務付けられた作業で、地中に穴を掘りコンクリートを流し込む。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力地盤改良の現場は角面が多いが、円形の大型スクリューで施工するため、角面に対して円型作業を繰り返すと重複する箇所ができ、無駄が多く時間も掛かっていた。

やったこと

従来の円形ビット部に傘歯車を介して側面側の掘削を可能にする角型掘削の先端ビットを開発した。鉛直性を保つためジャイロセンサーを取り付けた。当社の作業場で従来の円形工法と比較しながら作業性のテストを繰り返した。実際の掘削では鉛直性の確保が難しく、土面に接触する鉛直翼の角度を変えながら最適な条件を抽出した。

その他角型掘削が可能な先端ビット
検査測定ジャイロセンサー

新しい製品・サービス:中層地盤改良機械用の角型掘削先端ビット(角形改良体を造成する先端ビット)

事業の効果

  • 従来工法より40%の作業性向上
  • 工期 10日→6日

角形の先端ビットにより効率的な角面工法が実現し、同じ面積の施工で円形の10日間に対し6日間で完了するなど工期が大幅に短縮された。作業は確実で丁寧になり、社内の工事技術の向上にもつながった。工期短縮により安価な施工が可能になり、受注拡大と県外の専門業者との差別化が期待される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    10年前から取り組む地盤改良事業の技術革新に挑み、新工法を継続的な事業の延長として位置付けている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    従来工法より40%の作業性向上を実現し、県外専門業者との差別化を図る強みを示しているが、市場データは記載がない。

  • 課題の認識と解決4

    円形施工の重複による無駄を課題と捉え、角型先端ビットで工期短縮を図る実効性のある計画が読み取れる。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    作業性40%向上と10日から6日への工期短縮の数値はあるが、付加価値額や賃上げの目標は記載されていない。

  • 事業を進める体制3

    専門工事部門や従業員98人の体制は書かれるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的な記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    公共・民間の四角い建築基礎への適用や液状化対策など、顧客ターゲットと需要の根拠が具体的に整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    実用化と県外進出の検討は示されるが、スケジュールや課題の解決方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達2

    売上3,164百万円と資本金の数字はあるが、資金調達の見込みや財務の健全性を示す記述は読み取れない。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    円形が一般的な地盤改良の中で、角型改良体とジャイロ管理は他に例がないと位置付けられている。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    地震による液状化対策への効果に触れるが、経済波及や雇用創出など国が補助する積極的な理由は示されていない。

  • 費用対効果3

    工期短縮の日数比較はあるが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は記載されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    ジャイロセンサーによる鉛直性管理は先進的だが、デジタル技術の活用や地域・サプライチェーンへの貢献は限定的。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    液状化対策や角形基礎への用途拡大に触れるが、成長分野への進出や構造転換への言及は乏しい。

  • 地域経済への波及3

    島根県・山陰地区を中心とした地域展開と増収増益への言及はあるが、雇用創出や地域経済成長の記述は少ない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

開発した先端ビットの実用化により受注量の拡大が見込まれる。液状化対策にも角形改良が有効で、角形改良体により基礎下部の用途が広がるため、県外への進出も検討中。

事業者の声

今回導入した技術も既存技術より40%の工期短縮ができる優れた技術となっております。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。