ものづくり補助金平成25年度製造業徳島県

通常の生麺から手もみ風まで自動化できる製麺機ラインの新規設置

株式会社マルメン製麺所

この事例のポイント

  • 手作業の工程が多く重労働となる工程があり、機械への巻き込み事故の懸念もあった。
  • 麺の製造工程を自動化するため、手もみ風麺まで対応できる製麺機ラインを新規に設置した。
  • 手作業の工程が大幅に削減され、製造環境が改善された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社マルメン製麺所
所在地徳島県 徳島市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数14人
資本金650万円
設立2009年

事業の背景

大手取引先以外の取引先が増え、多品種少量生産への対応が必要となった。現状の生産設備は自動化されておらず、作業の手間が増えていた。品質のバラつきによるロスで廃棄処分が増加し、製造原価率が高くなった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能手作業の工程が多く重労働となる工程があり、機械への巻き込み事故の懸念もあった。
  • 生産能力多品種少量生産の需要が増えたことで生産能力が不足していた。
  • コスト・採算品質のバラつきによるロスで廃棄が増え、製造原価率が高くなり利益確保が難しくなっていた。

やったこと

麺の製造工程を自動化するため、手もみ風麺まで対応できる製麺機ラインを新規に設置した。導入設備は三連仕上げ機および手もみライン、麺玉取り機である。自動化により熟成工程が省略されるため、麺のコシに必要なグルテン形成が不足する課題があった。そこで食品添加物を加えてグルテンの形成を促進し、外部の食品添加物に詳しい機関の協力を得て製麺実験を繰り返した。その結果、麺に必要なコシを生むことができ、最大取引先に製造工程の変更と熟成工程の省略を確認したところ、従来品と同等またはそれ以上の評価を得た。

加工機三連仕上げ機
加工機手もみライン
加工機麺玉取り機

事業の効果

手作業の工程が大幅に削減され、製造環境が改善された。生産能力が向上し、従来機と同程度の生産量の生産時でも2%のロス削減が可能になった。フル生産時にはさらなるコスト削減が期待できる。従来品と同等またはそれ以上の商品として高評価を得ることができた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    多品種少量生産への対応が必要になったと書かれており、過去の取組との一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に述べられていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    大手取引先以外の取引先が増えたことや、新ライン導入で商品競争力を得たとの記述はあるが、市場動向と自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    作業の手間増と品質バラつきによるロスで製造原価率が高まった課題が示され、自動化で生産能力が向上し2%のロス削減が可能と具体的に書かれている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    2%のロス削減やフル生産時のコスト削減が期待できるとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    外部機関に協力を依頼して製麺実験を繰り返したと書かれているが、社内の人材や事務処理体制についての記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    最大取引先に従来品と同等以上の高評価を得たとあり、多品種少量生産への需要増も示されている。顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋4

    熟成工程省略で生じるコシの問題を食品添加物と製麺実験で解決し、取引先の確認を得た手順が具体的に書かれている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    手もみ風麺を自動化した点に言及はあるが、分野の普及度や高付加価値化の水準を示す記述はわずかにうかがえる程度。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    京阪神や関東への進出計画、新ライン導入による商品競争力の記述はあるが、経済波及効果や雇用創出の数値は示されていない。

  • 費用対効果2

    2%のロス削減とフル生産時のコスト削減が期待できると書かれているが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    徳島市の事業者として京阪神や関東への展開を目指すとあるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の記述は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

新ライン導入による効率的生産と製造コスト削減で商品競争力が得られたことから、3年後を目標に京阪神地区への積極的な営業展開ができる体制を目指す。関東圏へも5年以内の進出を果たしたい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。