ものづくり補助金平成25年度製造業香川県

小ロット生産で個人毎に調整が必要な福祉機器のコストダウン化の確立

旭洋鉄工株式会社

成果取付角度を0度、±15度、±30度と変化させられる

この事例のポイント

  • 個人の症状に合わせた調整が必要な車椅子テーブルは量産が難しくスケールメリットが出にくいため、コスト高になっている。
  • 100単位程度の少量生産で、個人ごとの取付部調整が必要な製品のコストダウンを目指し、すべての工程のコスト(イニシャルとランニング)を見直した。
  • 取付角度を0度、±15度、±30度と変化させられる。コストダウンの確かな道筋が立ち、車椅子利用者が購入しやすい価格で販売できる状態になった。

事業者のプロフィール

事業者名旭洋鉄工株式会社
所在地香川県 高松市
業種金属製品製造業
従業員数18人
設立1921年

事業の背景

旭洋鉄工は大正10年創業で、約90年にわたり鉄工所を営んできた。主力は産業機械や各種タンク、鉄構などの設計・製作・修理で、福祉機器の製造・販売も行っている。車椅子テーブルは香川県立高松養護学校と共同開発したコンセプトだが、利用者ごとの調整が必要で小ロット生産ではコストが高くなっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算個人の症状に合わせた調整が必要な車椅子テーブルは量産が難しくスケールメリットが出にくいため、コスト高になっている。
  • 生産能力個人ごとに調整可能な小ロット生産では1台あたりのコストがかさみ、採算が合わないことが懸案事項だった。

やったこと

100単位程度の少量生産で、個人ごとの取付部調整が必要な製品のコストダウンを目指し、すべての工程のコスト(イニシャルとランニング)を見直した。金型の占める割合が大きいことに着目し、通常の量産金型(1万〜10万個ロット想定)ではなく、簡易金型(プラスチックとアルミ)とロストワックス金型(ステンレス)を用いた製造方法を検討し、デザイン性を保ちつつ低コストで部品を作れる一体成型を採用した。取り付け位置はGdDスキャナによる測定を当初予定していたが、汎用性と簡易性を高めるため、溝に角度を付けた5点の取付金具を製作した。車椅子のパイプとテーブルの肩の角度を0度、±15度、±30度に変えられる治具で、測定なしで現場にて取付角度を決められるようにした。

  • 金型簡易金型プラスチックとアルミロストワックス金型ステンレス
  • その他取付金具5点・角度調整治具

新しい製品・サービス:車椅子用テーブル「RightNow」

事業の効果

  • 取付角度を0度、±15度、±30度と変化させられる

コストダウンの確かな道筋が立ち、車椅子利用者が購入しやすい価格で販売できる状態になった。取付位置を現場で決められるようになり、測定の手間が減った。「RightNow」は福祉機器展などに出展して好評を得た。今後は販路を拡大し、車椅子利用者の生活の一助となることを目指している。

今後の展望

販路を拡大し、ニーズのあるすべての方に届けて車椅子利用者の生活の一助となることを願っている。

事業者の声

今まで時間が掛かり過ぎてできなかったことが、このテーブルを使うとすぐにできるようになった

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。