ものづくり補助金平成25年度医療、福祉愛媛県

日本一ハッピーな保育所業務を支援するITシステム開発事業

株式会社マミーズファミリー

この事例のポイント

  • 保育ニーズの高まりに対して待機児童や保育士の不足が課題となっていた。
  • 保護者と保育士がスマートフォンでコミュニケーションを徹底できるようにした。
  • 保育士の精神的・作業負担が軽減され、待遇改善により離職率が低下した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社マミーズファミリー
所在地愛媛県 松山市
業種社会保険・社会福祉・介護事業
従業員数208人
資本金1,000万円
設立2002年

事業の背景

全国規模で保育所などの育児・託児サービス施設を数多く運営し、ベビーシッターの養成・派遣も手がけている。16年余の実績を背景に、公共託児施設の運営受託や民間企業の託児所運営受託が近年増加傾向にある。主要取引先は官公庁、商業施設、医療機関、一般顧客など。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能保育ニーズの高まりに対して待機児童や保育士の不足が課題となっていた。
  • 人手・技能保育士の労働負担を軽減しつつ、高品質な保育サービスを提供できる仕組みが必要だった。

やったこと

保護者と保育士がスマートフォンでコミュニケーションを徹底できるようにした。保育士による保育記録から保育計画までの作業をシステム連携により軽減した。保育士のスマートフォンで各種安全チェックを行い、間違い防止と記録作業を支援した。これにより保育士の精神的負担を軽減し、事故防止につなげた。導入システムは「マミーズファミリーシステム(MFS)」というスマートフォン対応の情報共有アプリケーションソフトである。

ソフトマミーズファミリーシステム(MFS)

新しい製品・サービス:保育支援ITシステム(マミーズファミリーシステム)

事業の効果

保育士の精神的・作業負担が軽減され、待遇改善により離職率が低下した。その結果、保育士の雇用が増え、待機児童の減少に貢献した。園児の正確な情報共有により、より正確な保育サービスを提供できるようになり、事業拡大の原動力となった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    過去の取組として『保育支援ITシステム』の構築が書かれるが、経営戦略上の位置付けや一貫性までは述べられていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    待機児童や保育士不足という外部環境は書かれるが、自社の強み・弱みや競争優位の記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    保育士の労働負担軽減と高品質保育の両立という課題認識が明示され、システム連携で作業軽減を図ると具体的に書かれている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    離職率低下や雇用増加の成果は書かれるが、数値目標や付加価値額の目標は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員数208名や全国13箇所の運営実績はあるが、補助事業の遂行体制についての記述は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    保護者と保育士の情報共有、安全チェックによる事故防止など、製品の価値と利用者ニーズが具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の活動として事業所開設を進めると書かれるが、スケジュールや課題解決の方法は明確ではない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    保育支援ITの分野で新規性を示す記述はあるが、普及度や高付加価値化の水準は具体的に示されていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    待機児童の減少や保育士の雇用増大に貢献したと書かれ、社会的な意義は読み取れるが、経済波及の規模は示されていない。

  • 費用対効果2

    離職率低下の効果は書かれるが、補助金投入額に対する費用対効果を示す数字は見当たらない。

  • イノベーションへの貢献3

    スマートフォンによる安全チェックや保育記録の支援など、デジタル技術の活用は読み取れるが、業界全体への波及は薄い。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    保育ニーズの高まりに対応する取組として書かれるが、日本経済の構造転換への言及は見られない。

  • 地域経済への波及2

    愛媛県松山市を拠点とし首都圏でもニーズが高いと書かれるが、地域の特性を活かした成長の記述は限定的。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

首都圏を中心に保育ニーズが高いため、今後も事業所の開設を進める。保育士の待遇改善で雇用を増やし、全国で質の高い保育サービスを提供し、信頼される保育所の運営に注力していく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。