ものづくり補助金平成25年度建設業愛媛県

レーザー切断機導入による、加工精度の向上及び生産性の高効率化

株式会社近藤機工

この事例のポイント

  • プラズマ切断機は切断精度が不均一で、切断機のベッドにノロが付着して劣化するため加工精度が低い。
  • 最新鋭の日酸TANAKAレーザー切断機「LMZV45-TF6000」を導入した。
  • 従来のプラズマ切断機では対応できなかった細かい加工に対応できるようになり、鉄系・ステンレス系材料を精度よく短時間で切断できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社近藤機工
所在地愛媛県 新居浜市
業種総合工事業
従業員数30人
資本金5,820万円
設立1974年

事業の背景

当社は鉄系・ステンレス系材料を使用し、大型製缶などの塔槽類を製造している。設計から製造、検査までを一手に担えることが強みで、火力発電所煙突の施工実績がある。顧客からは緻密な指定規格に沿った高精度な製品が求められている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度プラズマ切断機は切断精度が不均一で、切断機のベッドにノロが付着して劣化するため加工精度が低い。
  • 品質・精度部品へのノロの付着により、仕上げに時間がかかる。
  • 生産能力機器にエラーが発生することなどにより、生産効率が低下している。

やったこと

最新鋭の日酸TANAKAレーザー切断機「LMZV45-TF6000」を導入した。導入機は6kWの開先レーザー切断機である。導入に当たり、鉄系材料とステンレス系材料の切断、インクジェットによるマーキング(罫書き)、垂直切断や開先切断などを確認した。

加工機日酸TANAKA レーザー切断機 LMZV45-TF6000

事業の効果

従来のプラズマ切断機では対応できなかった細かい加工に対応できるようになり、鉄系・ステンレス系材料を精度よく短時間で切断できるようになった。切断面の補正が不要になったことで、加工精度が向上した。機械が無人自動運転で昼夜切断できるため生産性が上がり、オペレーターも不要になって経費のコストダウンにつながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去の大型製缶・煙突施工実績と切断工程の改善を結ぶ記述はあるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    設計から検査まで一手に担える強みと、プラズマ切断の精度不均一という弱みが具体的に書かれ、競争優位への道筋がうかがえる。

  • 課題の認識と解決4

    プラズマ切断の精度不均一・ノロ付着・オペレーター必要性という課題を挙げ、レーザー導入で解決する内容になっている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    加工精度や効率の改善は書かれているが、付加価値額や賃上げの数値目標は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    専務取締役の連絡先や従業員30名の記載はあるが、補助事業の遂行体制として人材や事務処理能力は具体的に書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客ニーズへの高精度対応は読み取れるが、ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後の活動予定として工場増設やISO取得予定があるが、補助事業のスケジュールや課題解決方法は整理されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    大型製缶の高精度化を図るとあるが、分野の普及度や高価格化の水準は示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    火力発電所煙突の施工実績はあるが、経済波及や雇用創出など国が補助する積極的理由は示されていない。

  • 費用対効果2

    オペレーター不要や昼夜自動運転による効率化は書かれているが、投入額に対する増加額など数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    レーザー切断機の導入はあるが、デジタル技術の活用をサプライチェーン全体の革新に広げる記述は薄い。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    新居浜市の立地と出荷港の近さは書かれているが、地域の雇用や成長を牽引する具体的記述は少ない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

新型コロナウイルス対策や熱中症対策、社員の安全対策を進めている。来年1月にISO取得を予定し、工場増設と大幅なメンテナンスを行っている。事務所の増設も計画中で、容器製作にも力を入れ、大型製缶を中心に販路を拡大して雇用促進も進める。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。