長年の取引先を引き継ぎ、レーザー加工で木製建具に付加価値をつける

株式会社I.Pクラフト

成果加工サービスを見た顧客から高い評価を得て、価格を上げる自信がついた。

設備導入に使える公募中の補助金 581件を見る

この事例のポイント

  • 相手の会社は親族にも後継者がおらず、代表の高齢化で廃業しか道がなかった。
  • 客とのつながりを大事にする営業の方針に感銘を受け、自ら承継を申し出た。
  • レーザー加工機で客の細かな要望を形にし、木製品に付加価値をつける。
  • 設計事務所や木材問屋の意見を聞きながら、素材と売り方を決めた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社I.Pクラフト
所在地三重県
業種建築内装・設備工事
従業員数5人

事業の経緯

三重県で建築の内装と設備の工事を手がける会社で、従業員は5名いる。28年取引を続けてきた建築金物の販売施工の会社は、親族にも後継者がおらず、代表の高齢化と体調不良で廃業するしかない状況だった。

仕事でも個人的にも長く付き合い、信頼関係を築いてきた相手だった。

顧客とのつながりを大事にする営業の方針に感銘を受けていたことから、自ら承継を申し出て、株式をすべて譲り受けた。会社はそのまま残し、扱える商材と顧客が増えた。

補助事業では、レーザー加工機を入れて木製の建具や家具の製作販売を始めた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 取引先の廃業の危機28年取引してきた建築金物の販売施工の会社は、親族にも後継者がおらず、代表も高齢で、廃業するしかない状況だった。顧客とのつながりを大事にする営業の方針に感銘を受けていたため、廃業するなら自分の手で継ぎたいと承継を申し出た。代表の体調も考え、株式をすべて譲り受けて会社はそのまま残した。

やったこと

  1. レーザー加工のデモンストレーション木製素材へのレーザー加工のデモを社内で行い、仕上がりを見ながら顧客への提案の仕方を話し合った。
  2. 設計事務所と木材問屋への聞き取り設計事務所2件を招いてどんな加工の要望があるかを聞き、加工できるかどうかも話し合った。その要望をもとに、木材問屋に素材の価格や耐久性を聞いて、販売する素材を選んだ。
  3. 顧客への試行顧客に加工サービスを試しに行い、感想を集めて今後の課題にした。

補助金を使った経費

事業の効果

  • 実際の加工を見てもらい、どんな付加価値があるかを顧客に確かめてもらえた。
  • 想像以上の高い評価を得て、サービスによる価格の上乗せを自信を持って進められると感じた。
  • 別の顧客や仕入れ先が増え、扱える商材と新しい顧客を得られた。

審査の観点ごとの評価[1]

事業承継・M&A補助金

観点の平均3.8 / 5
15次の採択率[2]61.3%応募551件・採択338件

この事例が強かった観点

  • 4
    承継を機にした取組の目的28年取引の会社が後継者不在で廃業しかけていたため株式全譲渡で引き継いだと、承継の必要性と目的が具体的に示されている。
  • 4
    計画の具体性と体制設計事務所2件への聞き取り、木材問屋への価格・耐久性確認、顧客への試行とデモを段階的に行っており、体制とスケジュールが具体的。
  • 4
    事業の継続代表の体調を考え株式を全譲り受けし会社をそのまま残したうえで、レーザー加工の新商材を加えて事業を展開しており、承継後の継続と成長の計画が明確。
取組の目的・必要性4.0
  • 承継を機にした取組の目的4

    28年取引の会社が後継者不在で廃業しかけていたため株式全譲渡で引き継いだと、承継の必要性と目的が具体的に示されている。

実現可能性4.0
  • 計画の具体性と体制4

    設計事務所2件への聞き取り、木材問屋への価格・耐久性確認、顧客への試行とデモを段階的に行っており、体制とスケジュールが具体的。

収益性3.0
  • 売上・利益の見込み3

    顧客の高い評価を得て価格の上乗せに自信を持ち、別の顧客や仕入れ先が増えたと、売上・利益増加の見込みが読み取れる。数値の記載はない。

継続性4.0
  • 事業の継続4

    代表の体調を考え株式を全譲り受けし会社をそのまま残したうえで、レーザー加工の新商材を加えて事業を展開しており、承継後の継続と成長の計画が明確。

事業者の声

自社のこれまでとは別の顧客及び仕入れ先が増えることにより、扱える商材や新規顧客が獲得できました。新しい事業を増やしたことにより付加価値の高い商品の販売、施工を受注できるところに期待しております。

三重県の建築内装・設備工事(従業員5名)
出典・注記
  1. [1]審査の観点の点数は、事業承継・M&A補助金の公募要領にある観点で当社が付けたもので、実際の審査の点数ではありません。
  2. [2]この事例の回が分からないため、採択率は直近の回(15次)の数字です。

今後の展望

施工した現場を見た関係者から、室内ドアだけでなく表札、看板、案内板などにもニーズがあるという声を得た。レーザー加工の商品を営業の道具にして新しい顧客を得る。

ホームページやSNSで認知度を上げ、建築会社や設計事務所への提案で企業向けの取引も広げる。受注が重なったときのために、加工の効率も上げていく。

事業承継・M&A補助金とは

直近の15次の採択率は61.3%(応募551件・採択338件)。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

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