回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社丸憲製作所
成果加工能力は1割ほどアップした。
| 事業者名 | 有限会社丸憲製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 福岡県 福智町 |
| 業種 | 生産用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 15人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1973年 |
有限会社丸憲製作所は、アルミニウムを得意とする機械加工メーカーで、半導体製造装置向け部品などを製造している。リーマン・ショックで落ち込んだ受注が回復してきたことから設備投資に踏み切った。導入から20年以上経つ設備も現役で使われており、次の設備投資を考えるべき時期でもあった。
抱えていた課題
やったこと
アルミ加工を含む生産力の強化と生産性の向上を図るため、新型の立型マシニングセンタ(MC)をオプション付きで導入した。今回のMCはダイス鋼の加工にも適しており、金型部品などの加工にも対応できるようになった。導入する機械の選定では、既存機械と同じメーカーの製品を選び、加工プログラムをスムーズに移行させた。パレットチェンジャー付きの設備を導入して機械にかかわる作業を減らし、段取り時間を短縮した。機械ごとの特性に合わせて剛性重視か速さ重視かを判断し、加工条件を最適化した。
| 加工機 | 新型立型マシニングセンタ(パレットチェンジャー付き) |
|---|
新たな設備の導入で加工能力が約1割向上し、受注増加への対応力が高まった。最新設備は納期の短縮に貢献し、段取り時間も減った。時間的な余裕ができたことで残業が減り、有給休暇の取得促進や従業員の働きやすさにもつながった。最新設備への信頼から取引業者の口コミでも広がり、同社への信頼感も高まった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
既存の機械と同じメーカーを選び、使い慣れた設備を活かしたとあり、過去の設備投資との一貫性がうかがえる。経営戦略上の位置付けは明記されていない。
ダイス鋼の加工に適し顧客開拓が期待されるとあるが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は書かれていない。
受注量増加への対応が課題で、加工能力が約1割アップしたと具体的数字が示され、課題と設備導入の関係が読み取れる。
加工能力1割アップや残業減少の記述はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
導入後の加工プログラムがスムーズに行き素早く生産を軌道に乗せたとあるが、人材や事務体制の確保は書かれていない。
ダイス鋼や難削材の加工による医療・航空分野への受注拡大が示され、顧客ターゲットは読み取れるがニーズの裏付けは薄い。
検査体制の強化が課題で新たな検査装置が欲しいとあるが、具体的なスケジュールや解決方法は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
ダイス鋼の加工に適した立型MCを導入し顧客開拓を図るとあるが、分野の普及度や高付加価値化の水準は示されていない。
半導体製造装置向け部品の製造や地域の加工メーカーであることはうかがえるが、波及効果や雇用創出の数字は書かれていない。
加工能力が約1割アップし残業が減ったとあるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
医療や航空分野への進出を視野に入れているとあり、成長分野への構造転換の方向性はうかがえる。
九州内の納入先を福岡県内でさらに増やす考えが示されるが、地域経済の牽引効果は具体的に書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
難削材の加工による医療や航空分野の受注も視野にあり、組織体制の強化も考えている。現在の納入先は九州内がほとんどだが、福岡県内の割合をもっと大きくしたい考えである。検査体制の強化も課題で、新たな検査装置が欲しいところである。
「対応が遅れただろう」
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日
3S活動を発展させた生産革新活動をベースに、自社オリジナルの工程見える化システムを構築した。
効果:工程管理表作成の担当者数 3名→1名