ものづくり補助金平成25年度学術研究、専門・技術サービス業佐賀県

カメラ搭載型マルチロータ式電動ヘリコプタ開発による空中撮影及び地形解析技術の向上

株式会社島内エンジニア

成果空中撮影から画像解析までの費用 1倍→0.5倍

この事例のポイント

  • 従来は地上からの調査や有人ヘリコプタによる空撮に頼っており、時間がかかり、対象に近づくことも難しかった。
  • 市場に出回る海外製の小型マルチロータ式電動ヘリコプタで性能検証を行い、問題点と改善点を抽出して、試作機の設計と製作に反映させた。
  • 空中撮影から画像解析までの費用 1倍→0.5倍。カメラを上下に搭載して安定した飛行と画像撮影を可能とする機体を開発し、6枚翼と8枚翼の2種類から撮影目的に合わせて選べ…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社島内エンジニア
所在地佐賀県 佐賀市
業種技術サービス業
技術分野測定計測
従業員数12人
資本金1,250万円
設立1988年

事業の背景

従来、災害時の情報収集、警備レスキュー活動、火山などの科学的観測、トンネルや橋梁・ダムなどの大型構造物の点検では、地上からの調査や有人ヘリコプタの利用が行われてきた。地上からの調査は時間がかかり、高所の対象には近づきにくい。有人ヘリコプタも安全面から容易に対象へ近づけない場合があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来は地上からの調査や有人ヘリコプタによる空撮に頼っており、時間がかかり、対象に近づくことも難しかった。
  • コスト・採算有人ヘリコプタを用いると安全面から対象に容易に近づけず、調査にかかる費用も大きかった。

やったこと

市場に出回る海外製の小型マルチロータ式電動ヘリコプタで性能検証を行い、問題点と改善点を抽出して、試作機の設計と製作に反映させた。カメラ搭載型マルチロータ式電動ヘリコプタとして、6枚翼と8枚翼の2種類を製作した。画像撮影時に対象範囲を計測するための機械装置と、撮影画像を解析し図化処理するプログラムソフトを導入した。さらに、三次元画像処理による高精度の地形図作成や計測データ収集を可能とする一連の技術的手法を構築した。

その他カメラ搭載型マルチロータ式電動ヘリコプタ(6枚翼・8枚翼)
検査測定画像撮影時の対象範囲計測用の機械装置
ソフト撮影画像の解析・図化処理用プログラムソフト

新しい製品・サービス:カメラ搭載型マルチロータ式電動ヘリコプタ(6枚翼・8枚翼)

事業の効果

  • 空中撮影から画像解析までの費用 1倍→0.5倍

カメラを上下に搭載して安定した飛行と画像撮影を可能とする機体を開発し、6枚翼と8枚翼の2種類から撮影目的に合わせて選べるようになった。空中撮影から三次元画像解析及び図化までをパッケージとして提案できる技術的手法を構築した。従来の有人機を用いる手法と比べて、空中撮影から画像解析までの費用を縮減できる見込みである。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    事業の経緯として従来の地上調査や有人ヘリ利用の課題が書かれているが、既存事業との連続性や経営戦略上の位置づけは読み取れない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    災害調査や大型構造物点検の需要と、有人機比で費用1/2〜1/3に縮減できるコスト面の優位性が書かれている。自社の経営資源の強みは具体的に読み取れない。

  • 課題の認識と解決4

    従来手法の時間・安全・コストの課題を挙げ、空中撮影から図化までの提供と機体販売・技術指導の二事業展開を示している。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    有人機比で撮影から画像解析までの費用を1/2〜1/3に縮減できるとの数値目標が示されている。付加価値額や賃上げの目標は読み取れない。

  • 事業を進める体制2

    従業員12名や技術開発の実施内容は書かれているが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的な記載は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    災害調査・大型構造物点検・映画ロケやニュース空撮など顧客分野と、コスト面の優位性が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    海外製機体での性能検証から試作機設計へ反映したという段階は書かれているが、今後のスケジュールや課題解決方法の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    従来の有人ヘリや地上調査に対し、カメラ搭載型マルチロータ機で三次元解析まで一貫提供する点が新しさとして示されている。

公的補助の必要性73%
  • 波及効果・雇用3

    災害時の情報収集や大型構造物点検など社会インフラに関わる用途が挙げられているが、雇用や波及効果の数値は書かれていない。

  • 費用対効果4

    撮影から解析までの費用を1/2〜1/3へ縮減できるとの数値が示され、費用対効果の根拠がある。

  • イノベーションへの貢献4

    マルチロータ機による空撮と三次元画像解析を組み合わせ、点検や地形解析の手法をパッケージとして構築した点が示されている。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    ドローン系の需要分野が示されるが、日本経済の構造転換への言及はわずかにうかがえる程度である。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

災害時の情報収集、交通監視、コンビナート等の警備レスキュー、遺跡調査、植生・海洋・火山などの科学的観測、トンネルや橋梁・ダム等の大型構造物点検の分野で、画像解析可能なマルチロータ式ヘリコプタの需要が存在する。コスト面の優位性から、映画ロケやニュース報道等の空撮にも応用が期待される。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。