ものづくり補助金平成26年度学術研究、専門・技術サービス業滋賀県

業務支援システムが付加されている全国貸し看板情報掲載サイトの開発

株式会社プロフリー

成果請求書発行にかかる時間 2日→0.5日

この事例のポイント

  • 貸し看板事業者は電話やメールでアポを取って訪問する効率の悪い営業を行っていた。
  • 看板情報掲載サイトと、貸し看板業を支援する業務効率化機能を併せもつシステムを開発した。
  • 請求書発行にかかる時間 2日→0.5日。業務効率化機能により、従前Excelで手打ちしていた情報が一元管理され、請求書発行や見積もり確認の業務が大幅に効率化さ…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社プロフリー
所在地滋賀県 栗東市
業種広告業
従業員数27人
資本金500万円
設立2012年

事業の背景

当社は2012年に屋外の貸し看板の企画製作企業として創業した。貸し看板と看板製作が分業されることの多い業界で、土地の確保からデザイン、耐久性のある看板製作、設置までを一社で行うことを強みとしている。お客様満足の結果、貸し看板の4年以上継続率は通常75%程度とされるところ、当社では90%を超えている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信貸し看板事業者は電話やメールでアポを取って訪問する効率の悪い営業を行っていた。
  • 販路・情報発信広告主が看板をどこに設置できるか調べる手段がなく、十分なマッチングサイトも存在しなかった。
  • 生産能力Excelで手打ちしていた情報管理や請求書発行に時間がかかり、200通の請求書発行に2日間を要していた。
  • 人手・技能施工費用まで正しく見積もるには3年の人材育成が必要で、現場がお客様のニーズに応えきれていなかった。

やったこと

看板情報掲載サイトと、貸し看板業を支援する業務効率化機能を併せもつシステムを開発した。サイトには募集中の看板情報と位置情報をリンクさせ、リアルタイムな看板情報を反映できるようにした。業務面では、設置場所、販売価格、仕入価格、施工例、お客様情報などを登録し、営業時にiPadから場所情報を確認できるようにした。従前Excelで手打ちしていた情報を一元管理できるようにし、請求書発行や見積もりの電子データ確認を可能にした。

ソフト看板情報掲載サイト・業務効率化システム

新しい製品・サービス:看板情報掲載サイトおよび貸し看板業を支援する業務効率化機能を併せもつシステム

事業の効果

  • 請求書発行にかかる時間 2日→0.5日
  • 見積もりに必要な人材育成期間 3年→1年

業務効率化機能により、従前Excelで手打ちしていた情報が一元管理され、請求書発行や見積もり確認の業務が大幅に効率化された。見積もりの精度も向上し、人材育成期間が短縮された。新規顧客創出機能では、看板情報と位置情報をリンクさせることで、同業他社が実現できなかった画期的なサービスを提供できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    創業以来の貸し看板・看板製作の一貫体制を基盤に、看板情報掲載サイトと業務支援システムを拡張する方針が示され、事業の延長線上に位置付けられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    一社で土地確保からデザイン・製作・設置まで行う強みと4年以上継続率90%超が示される一方、同業他社との差別化の根拠は限定的。

  • 課題の認識と解決4

    従前Excel手打ちで2日かかった200通の請求書発行が半日になった点や、見積もりの精度向上など、課題と効果が具体的に示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、請求書発行の時間短縮など定性的な効果にとどまる。

  • 事業を進める体制3

    従業員27人、資本金500万円、事業推進室の室長名が示される一方、開発体制や事務処理体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    看板情報掲載サイトで広告主と事業者をつなぐ顧客ターゲットが明確で、お客様と事業者双方にメリットがあると説明されている。

  • 事業化までの道筋3

    外販による同業者展開や10年後の広告業プラットフォーマー構想が示されるが、スケジュールや課題解決方法は具体的でない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    同業他社が実現できなかった位置情報と募集看板のリアルタイム連携を画期的と位置づけ、従来の分業型業界の中で差別化している。

公的補助の必要性67%
  • 波及効果・雇用3

    業界全体の経営効率向上や新規顧客創出、広告業プラットフォーマー構想が示されるが、経済波及効果の定量的根拠は乏しい。

  • 費用対効果3

    請求書発行の時間短縮や3年を1年程度に縮めた人材育成効果が示されるが、補助金投入額に対する費用対効果は記載がない。

  • イノベーションへの貢献4

    位置情報と看板情報を連携させたサイトやiPadでの現場確認など、デジタル技術で業界のイノベーションに貢献する構想が具体的に書かれている。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    広告業のプラットフォーマー構想はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は明示されていない。

  • 地域経済への波及3

    滋賀県栗東市を拠点とし、地域の看板事業者の業務効率化に外販する方向性は示されるが、地域経済成長への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今回開発したシステムを自社で活用して事業を拡大しつつ、同業他社へ提供する。ワンストップの貸し看板企画製作企業から、システムを通じたソリューション企業への成長を目指す。10年後には、駅、バス、テレビCM情報などを掲載する広告業のプラットフォーマーになることを目指している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。