ものづくり補助金平成25年度製造業佐賀県

海外市場を視野に入れた「木」と異素材を融合した高付加価値ノベルティ商品の試作開発

有限会社ミマツ工芸

この事例のポイント

  • 国産材は流通量が少なく家具として加工しにくいため、国産材を使った商品化が難しかった。
  • 高額ノベルティ商品の開発に向けて、企業ロゴマークの刻印などに活用するためレーザー加工機を導入した。
  • レーザー加工機の導入により、ロゴマークやシリアル番号の刻印を自社内で正確かつ大量に行えるようになり、小ロットのオーダーにも対応できる体制が整った。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社ミマツ工芸
所在地佐賀県 神埼市
業種家具・装備品製造業
技術分野精密加工,接合・実装,立体造形
従業員数6人
資本金500万円
設立1989年

事業の背景

当社は木製ギフトの開発製造を行い、百貨店での販売や催事・展示会への出展を進めてきた。バイヤーから高額ノベルティの要望が増え、近年は3万円を超える商品ニーズが高まり、4万円以上の商品も存在する。品質や信用からメイド・イン・ジャパンを求める声が高まっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術国産材は流通量が少なく家具として加工しにくいため、国産材を使った商品化が難しかった。
  • 生産能力企業ロゴの刻印やシリアル番号の印刷を正確かつ大量に行う設備がなく、外注に頼っていた可能性があるが、自社で小ロット対応できる体制が不足していた。
  • その他

やったこと

高額ノベルティ商品の開発に向けて、企業ロゴマークの刻印などに活用するためレーザー加工機を導入した。国産杉の丸太から作る年輪時計NENRINを、吉祥文様をあしらったデザインで開発した。NENRINへのロゴマークやシリアル番号の刻印を自社内で行えるようになった。佐賀県立博物館や都市部の展示会で、文様入りの透明なアクリル板に掛けて展示し、来場者に価値を伝えた。

新しい製品・サービス:国産杉の丸太から作る年輪時計NENRIN(吉祥文様入り、高額ノベルティ・贈答品)

事業の効果

レーザー加工機の導入により、ロゴマークやシリアル番号の刻印を自社内で正確かつ大量に行えるようになり、小ロットのオーダーにも対応できる体制が整った。展示による認知度向上で受注が順調に伸びている。今後は全国の展示会出展や販路拡大を進め、さらに高額な商品化も検討している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    米国産材への問いかけから国産材活用を模索し、年輪時計の長年の製作実績を背景に新商品を開発したと書かれている。経営戦略上の位置づけは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    百貨店バイヤーから高額ノベルティの要望が増え、中国産量産品との差別化としてメイド・イン・ジャパンの品質を強みにしたと具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    販路の壁に直面し、展示で文様入りアクリル板に掛けて見せる方法に変えて注文が増えたと書かれているが、数値的な成果は示されていない。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    5万円台・10万円台の高額商品化を視野に入れたとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員6人の企業であることはわかるが、補助事業の遂行体制や事務処理能力については書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    1本の天然木・感謝や労いを込めたノベルティという価値と、1万円台から3万円台の価格帯、ターゲットへの見せ方が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    今後は展示出展による販路拡大と展示作業の簡素化を検討すると書かれているが、スケジュールや解決方法の詳細はない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    年輪時計を1本の天然木から作り3万円台まで価格を高めた点や、5万円台以上の商品化を視野に入れる点が書かれている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    諸富家具コレクションや地域の博物館での展示に触れているが、地域経済や雇用への波及効果は書かれていない。

  • 費用対効果2

    レーザー加工機導入で小ロット対応や正確な大量印刷が可能になったとあるが、費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    レーザー加工機による自社内でのロゴ刻印やシリアル番号印刷は書かれているが、デジタル技術の地域やサプライチェーンへの貢献は示されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    佐賀県の諸富家具や国産杉を活かした商品づくりが書かれており、地域の特性を活かした事業であることがうかがえる。

今後の展望

今後も全国の展示会に出展して販路拡大を図り、展示作業の簡素化も検討する。5万円台・10万円台の高額ノベルティの商品化も視野に入れ、作品として販売する従来のあり方への挑戦を模索している。

  • 目標:NENRINの価格帯は1万円台から3万円台

事業者の声

1年に1つの輪を刻む年輪は個人が刻んできた歴史を象徴する

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。