ものづくり補助金平成25年度製造業熊本県

当社デザイン力を核とした多品種小ロット対応ウェアプリント新規立ち上げ事業

株式会社マークス

この事例のポイント

  • デザイン力を活かして販路をB to Cに広げる必要があった。
  • 最新のガーメントプリンターを導入し、綿製品のウェアに直接フルカラーでプリントできる体制を整えた。
  • 従来のシルクスクリーンではできなかったフルカラーの小ロット印刷が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社マークス
所在地熊本県 熊本市
業種繊維工業
技術分野情報処理,表面処理
従業員数180人
資本金1,000万円
設立1980年

事業の背景

同社はスポーツウエアに特化し、デザインから縫製までを行う企業として、スポーツメーカーや小売店にプロチームのユニフォーム等を供給してきた。現在は売上の大部分をスポーツメーカーからの受注が占めている。B to Bで培ったデザイン力を活かし、クラス単位やアマチュアチーム単位の小ロットでもフルカラーで高品質なウェアを短納期で供給する体制づくりに取り組み始めていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信デザイン力を活かして販路をB to Cに広げる必要があった。
  • 生産能力従来のシルクプリントは1色1版のためデザインが制限されていた。
  • 人手・技能仕上がりが個人のスキルに左右され、安定した製品供給が難しかった。

やったこと

最新のガーメントプリンターを導入し、綿製品のウェアに直接フルカラーでプリントできる体制を整えた。導入後、前処理や後処理、ソフトウェア選定、生地の選定などについて検討とテストを重ね、製品品質を高める調整を行った。その結果、最適な印刷条件を抽出した。注文者がネット上でデザインを製作できる自社システムとガーメントプリンターを連携させ、作業にあたる従業員への教育訓練も行った。これにより印刷条件や機械設定、オペレーションが確立し、多品種小ロット対応のウェアプリント生産体制が整った。

  • 加工機最新のガーメントプリンター

新しい製品・サービス:フルカラーの多品種小ロット対応ウェアプリント

事業の効果

従来のシルクスクリーンではできなかったフルカラーの小ロット印刷が可能になった。個人のノウハウをシステム化したことで、社員の熟練度に関わらず安定した製品供給が期待される。自社開発のシミュレーション・発注システムと連携し、デザイン作成からウェアへの印刷までのデジタル一貫製作体制を構築した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    スポーツウェアのデザイン・縫製やB to Bで培ったデザイン力を活かし販路をB to Cへ広げる方針が書かれ、過去の事業との連続性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    既存のデザイン力と独自のシミュレーション・発注システムが強みとして挙げられているが、市場動向や競合との比較は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    シルクプリントの1色1版による制約やスキル依存という課題を認識し、デジタル化で解決すると書かれているが、数値目標はない。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    作業従業員への教育訓練を実施し、印刷条件や機械設定を確立したと書かれているが、体制の人数や事務処理面は具体的でない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    小ロットでのフルカラー対応、短納期、既存顧客の販路活用など顧客像と選ばれる理由の方向性は書かれているが、ニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋3

    前処理・後処理・生地選定などのテストを重ね、システム連携と教育を行ったと段階的な進め方が書かれているが、期限や中長期の課題検証は不明瞭。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    従来のシルクスクリーンではできないフルカラー小ロット印刷を実現したと書かれ、高付加価値化の方向性がうかがえるが、市場での普及度に関する記述はない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    新たな雇用や需要創出への言及は乏しく、デザインが市場を動かすという展望が示される程度で、国が補助する理由は明確でない。

  • 費用対効果2

    補助金投入額に対する付加価値増加や生産性向上の数値は示されておらず、費用対効果はうかがえるに留まる。

  • イノベーションへの貢献4

    自社開発のシミュレーション・発注システムとガーメントプリンターを連携させ、デザインから印刷までのデジタル一貫体制を構築したと具体的に書かれている。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    デジタル化による生産体制の転換はうかがえるが、成長分野への進出や日本経済の構造転換への言及は乏しい。

  • 地域経済への波及2

    熊本の企業であることは示されるが、地域の特性を活かした雇用や地域経済成長への言及は読み取れない。

今後の展望

既存の販路を活用しながら、高付加価値製品としてスポーツ以外のオリジナルウェアやクラスTシャツ、アパレルなど新たな分野へ市場を広げ、顧客を獲得していきたい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。