ものづくり補助金平成25年度製造業熊本県

『次世代特装車両(環境・医療・省エネ)開発・生産環境整備事業』

株式会社イズミ車体製作所

この事例のポイント

  • 2次元CADを主に使っており、2次元の表現では困難な設計が増え、平面図ではクライアントの理解度が低く、最終仕様決定までに多くの設計変更が発生していた。
  • 3D-CAD/CAEシステムと3Dプリンターを導入し、設計段階から3D化して設計体制の構築を目指した。
  • 3D設計の導入により、より顧客満足度の高い提案が可能となり、従来法中心の特装車両業界で大きな優位性を持てるようになる。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社イズミ車体製作所
所在地熊本県 熊本県大津町
業種輸送用機械器具製造業
技術分野情報処理,立体造形
従業員数94人
資本金4,319万円
設立2014年

事業の背景

当社はクライアントの注文に応じて検診車・救急車両・消防車・福祉車両など様々な特装車両を製作している。設計は2次元CADを主に使用しており、特装車両業界では従来法による提案が主流である。直近2年の平均売上は24億円で、新規受注による売上増やEVバス等の新規開発の機会も見込まれている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術2次元CADを主に使っており、2次元の表現では困難な設計が増え、平面図ではクライアントの理解度が低く、最終仕様決定までに多くの設計変更が発生していた。
  • 品質・精度1台の特装車両の製作で部署間の書類や帳票図面のやりとりが異なるソフトで行われ、二重入力・入力ミス・集計ミス・伝達漏れなどの生産管理上の問題が起きていた。
  • 生産能力今後はEVバス等の新規開発にも取り組む見込みで、設計業務の多様化と効率化への対応が求められていた。

やったこと

3D-CAD/CAEシステムと3Dプリンターを導入し、設計段階から3D化して設計体制の構築を目指した。導入後は実部品やミニチュアなどの設計を行い、3Dプリンターで試作品を製作した。3D-CADのオペレーターを採用して設計者として教育を行い、体制を整えつつある。全社一元処理型の生産管理システムを導入し、在庫・部品管理は実用化済みで、残る生産工程管理は当社の生産工程の実勢に合わせてカスタマイズを行っている。

事業の効果

3D設計の導入により、より顧客満足度の高い提案が可能となり、従来法中心の特装車両業界で大きな優位性を持てるようになる。生産管理システムにより生産工数とコストを抑制でき、業界のリーディング企業としての地位確立に役立つと考えられる。在庫・部品管理は実用化されて効率化につながっており、生産工程管理が実用化されればミスによる後戻り作業がなくなり、低コスト化と品質向上が期待される。

今後の展望

事業化後の初年度導入効果として、生産管理システムによる売上の1.5%相当(3600万円)のコスト削減を見込んでいる。新規受注による1億5千万円の純増売上も見込まれ、3D-CAD導入による削減効果2250万円と生産管理導入による削減効果3600万円を合わせて計5850万円の利益創出を見込んでいる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。