ものづくり補助金平成25年度製造業宮崎県

マルチ充電型のバッテリー式LED投光機の試作開発

株式会社イーテック

この事例のポイント

  • 既存の移動式投光機は照明に水銀灯を使うため消費電力が大きく寿命も短い。
  • 投光機の構造設計と電源部設計を行い、試作と試作品の評価を実施した。
  • 試作品の性能評価の結果、既存の投光機で課題となっていた照明の消費電力、照明の寿命、騒音・排気ガス、運転コストの問題を解決できた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社イーテック
所在地宮崎県 宮崎市
業種電子部品・デバイス・電子回路製造業
技術分野情報処理

事業の背景

当社は電子部品や電子回路を主に製造しているが、多角化戦略として新規事業のLED事業と蓄電事業に取り組んでいる。LED照明や蓄電システムを単体で展開するだけでは販売強化に限界があるため、LED技術と蓄電技術を応用した商品開発に取り組むこととした。東日本大震災の復興事業と2020年オリンピックの東京開催決定により、首都圏や東北地方を中心に建設工事の需要が右肩上がりに伸びると予測された。工期短縮のための夜間工事の増加や、農業の夜間野菜収穫、夜間の屋外イベントのナイター照明代用としても移動式投光機の需要が見込まれた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術既存の移動式投光機は照明に水銀灯を使うため消費電力が大きく寿命も短い。
  • 生産能力水銀灯は瞬時に点灯しないため、現場での作業効率が悪くなる。
  • 新製品・新技術水銀は国際条約により今後使用できなくなり、水銀灯は生産されなくなる見込みで、対策が必要になっている。
  • 新製品・新技術エンジン式発電機は騒音が激しく住宅街の夜間使用ができず、排気ガスが出るため密閉空間でも使えないなど使用環境が限られる。
  • コスト・採算燃料代の高騰で運転コストが増え、エンジン式発電機はメンテナンスに費用がかかる。

やったこと

投光機の構造設計と電源部設計を行い、試作と試作品の評価を実施した。照明部では、低消費電力で大光量の照射ができる照明方法を検討し、瞬時に点灯でき寿命の長いLED照明の開発を検討した。電源部では長時間利用できる密閉型鉛蓄電池を搭載し、交流・直流の入出力(充放電)が可能な制御システムを試作した。これにより商用電源(AC100V)と直流電源(ソーラーパネル等)からの充電が可能となり、LED照明も交流・直流の両方で使えるようになった。さらに、LED照明を上下に昇降させる独自の支柱と、電源・支柱を搭載する軽量で操作性の良い移動式台車を試作した。

新しい製品・サービス:マルチ充電型のバッテリー式LED投光機

事業の効果

試作品の性能評価の結果、既存の投光機で課題となっていた照明の消費電力、照明の寿命、騒音・排気ガス、運転コストの問題を解決できた。競合品と比べて価格面と性能面で優位性のあるLED投光機の開発に成功し、量産化への道筋がついた。これにより市場へのPRと販売体制強化の基礎ができた。

今後の展望

平成27年度に実用化に取り組み、平成28年度から販売を開始する予定である。展示会への出展、ホームページ掲載、営業活動により認知度を高めて市場を確保する。農業分野、土木分野、リース分野でのLED投光機の市場獲得を目指し、販売拡大に取り組む。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。