ものづくり補助金平成25年度製造業鹿児島県

地域特産の「ばら」を活用したばら煎茶の試作品開発と市場開拓

鏡原製茶有限会社お茶の緑峰園

この事例のポイント

  • 原材料のばらの花びらと緑茶の風味を長期保存する方法が課題だった。
  • 現状分析、原材料選定・調達、原材料調合試作、デザイン等の検討を行い、「ばら煎茶」の試作開発に取り組んだ。
  • 真空ガス包装機の導入により花びらと緑茶の酸化を防ぎ、長期保存が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名鏡原製茶有限会社お茶の緑峰園
所在地鹿児島県 鹿屋市
業種飲料・たばこ・飼料製造業
従業員数7人
資本金500万円
設立1986年

事業の背景

地域の「かのやばら園」は日本最大級の面積を持ち、多品種のばらが栽培されている。従来は、ばらの花びらを粉末状にしてティーパックに入れた「ばら煎茶」を製造販売していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力原材料のばらの花びらと緑茶の風味を長期保存する方法が課題だった。
  • 新製品・新技術従来のばら煎茶は花びらを粉末にしてティーパックで販売しており、緑茶も粉末にする必要があるため商品のバリエーションが1種類に限られ、市場開拓に限界があった。

やったこと

現状分析、原材料選定・調達、原材料調合試作、デザイン等の検討を行い、「ばら煎茶」の試作開発に取り組んだ。ばらの花びらをそのまま緑茶と混ぜる革新的な技法で調合し、配合調整のための自動計量装置を導入した。緑茶の品種ごとの色・旨み・香り・渋みをどう配合するかが商品価値を決めるため、長期間にわたり調合試作を繰り返した。さらに、イメージ、ターゲット、量、価格帯に合ったデザインを検討し、色味や旨みを考慮した試作品を開発した。真空ガス包装機を導入して酸化を防ぐことが可能となった。

  • 加工機真空ガス包装機配合調整のための自動計量装置

新しい製品・サービス:ばらの花びらを緑茶と混ぜた「新ばら煎茶」の試作品(3種類のパッケージ)

事業の効果

真空ガス包装機の導入により花びらと緑茶の酸化を防ぎ、長期保存が可能になった。試作品として3種類のパッケージで「ばら煎茶」を開発でき、斬新なデザインにより新たな顧客層への販路拡大が期待できる。観光客や旅行客、自社ホームページでの通信販売、首都圏のブレンド茶専門店、鹿児島空港売店、大阪の百貨店などへの販路拡大と、将来の海外展開も視野に入れている。地域経済の振興と雇用の拡大も期待できる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    従来は粉末のばら花びらをティーパックにしていたと書かれ、過去の取組との関連はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    かのやばら園の多品種ばらや日本最大級の面積など地域の資源は読み取れるが、競合や市場動向との比較は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    粉末化で商品が1種類に限られ市場開拓に限界があるという課題と、花びらをそのまま混ぜる方針は読み取れるが、事業計画の詳細は薄い。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    長期間の調合試作やデザイン検討の取組はうかがえるが、人材や事務処理体制についての記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ターゲットは観光客・通販客・首都圏専門店などと挙げられ、新たな顧客層へ期待とあるが、選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    現状分析から試作、デザイン検討へ進む工程と、今後の販路拡大の方向は示されているが、スケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    ばら煎茶はこれまでにない斬新な商品と位置付けられ、ばらを茶に混ぜる革新的技法とされている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    地域経済の振興と雇用の拡大が期待できると記載があるが、波及効果の具体的な数値はない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    真空ガス包装や自動計量装置の導入はうかがえるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    鹿児島の特産であるばらを活かした商品で、地域経済の振興と雇用の拡大が期待できると明記されている。

今後の展望

観光客・旅行客、通信販売、首都圏や大阪の店舗などへ販路を広げ、将来は海外展開も検討している。本事業で地域経済の振興と雇用の拡大が期待できる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。