ものづくり補助金平成25年度製造業鹿児島県

最新の印刷製函機の導入による高速化で増産体制の確立

エス・パックス株式会社

成果平均生産能力 1倍→1.5倍

この事例のポイント

  • 県外業者との競合が激しさを増す中、機械の高速化による増産体制の確立が喫緊の課題となっていた。
  • 最新式の印刷製函機(フレキソフォルダグルア)を導入し、納期の短縮と生産効率の向上を図った。
  • 平均生産能力 1倍→1.5倍。印刷製函機の導入により生産能力が約1.5倍に高まり、増産体制が整った。

事業者のプロフィール

事業者名エス・パックス株式会社
所在地鹿児島県 鹿児島市
業種パルプ・紙・紙加工品製造業
技術分野機械制御
従業員数100人
資本金4,000万円
設立1953年

事業の背景

大正8年に下園紙器店として創業し、時代の流れとともに事業の変遷を経てきた。現在は段ボールの一貫製造、化粧箱の製造、オフセット印刷など各種包装資材の事業を拡大しながら発展を続けている。得意先からの飛び込みの注文にも対応したいが、従来の設備では増産に限界があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力県外業者との競合が激しさを増す中、機械の高速化による増産体制の確立が喫緊の課題となっていた。
  • 納期・工程納期を短縮し、顧客の満足度を高めることが求められていた。
  • コスト・採算生産効率を上げてコストダウンを図る必要があった。

やったこと

最新式の印刷製函機(フレキソフォルダグルア)を導入し、納期の短縮と生産効率の向上を図った。世界最高レベルのスピードと精度を誇る機械で、生産能力の高速化と作業時間の短縮を実現した。導入により、版のセットは従来の7分から3分へ短縮された。増産体制を確立し、競合他社に対する優位性を保つことを目的とした。

加工機最新式の印刷製函機(フレキソフォルダグルア)

事業の効果

  • 平均生産能力 1倍→1.5倍
  • 版のセット時間 7分→3分
  • インキのロスは従来の半分以下に削減
  • 稼働人員 4名→3名

印刷製函機の導入により生産能力が約1.5倍に高まり、増産体制が整った。版のセット時間は大幅に短縮され、納期の短縮にもつながった。インキのロスは半減以下になり、印刷の濃淡も均一になった。1名の余剰人員を他のマシンに配置換えでき、人的資源を有効に活用できるようになった。得意先からの飛び込み注文にも対応でき、信頼関係の緊密化も期待できる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業から時代の変遷を経て段ボール・化粧箱・印刷へ事業を拡大してきたと書かれ、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    県外業者との競合激化と、競合他社に対する優位性の維持が目的と書かれているが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    増産体制の喫緊の課題、納期短縮、版セット時間7分から3分への短縮、従来機の約1.5倍の生産量など具体的な数字で課題と効果が示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    従来機の約1.5倍の平均生産量、版セット7分から3分、インキロス半減など数値目標と実績が示され、実現性が読み取れる。

  • 事業を進める体制3

    人員4名から3名で稼働可能となり余剰1名を他マシンに配置換えしたと書かれ、体制面の記述はあるが補助事業の遂行体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    得意先からの飛び込み注文への対応や信頼関係の強化が書かれ、顧客ニーズへの対応は読み取れるがターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後の取り組みとして高品質な製品提供と環境負荷低減が挙げられているが、スケジュールや課題解決方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    包装形態やデザインのハイレベル化が進むと述べられているが、高付加価値化・高価格化の具体的な水準は示されていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    地域に密着した企業と述べられ、鹿児島から世界へという表題もあるが、波及効果や雇用創出の具体的記述は少ない。

  • 費用対効果4

    補助金で導入した機械により生産量1.5倍、版セット時間の短縮、インキロス半減、人員1名削減と効果が数値で示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    段ボールの一貫製造や環境負荷低減に触れているが、先端デジタル技術や新ビジネスモデルの記述は見当たらない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    地域密着の企業と記載されるが、地域の特性を活かした付加価値創出や地域経済への牽引は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は更に、顧客が満足する高品質の製品・サービスの提供と、事業活動が及ぼす環境負荷の低減に取り組んでいきたい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。