ものづくり補助金平成25年度製造業鹿児島県

マイクロカプセルの生産システム向上による生産数量アップ

株式会社サクラクレパス鹿児島工場

成果所要日数 12日→3日

この事例のポイント

  • カプセル合成後の粒径測定は大阪工場でしかできず、測定に時間がかかっていた。
  • 粒度分析計と円錐型リボン真空乾燥機を導入した。
  • 所要日数 12日→3日。粒径の測定と乾燥を自社で行えるようになり、カプセル合成後の合否判定が短時間でできるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社サクラクレパス鹿児島工場
所在地鹿児島県 鹿屋市
業種その他の製造業
技術分野材料製造プロセス,測定計測
従業員数123人
資本金1,000万円
設立1971年

事業の背景

温度によって色が変わる示温顔料はマイクロカプセルでできている。親会社である株式会社サクラクレパスから発注依頼を受けて製造・納入しており、製造現場のムリ・ムダ・ムラを省いて生産性を上げ、製造原価を下げることが重要になっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程カプセル合成後の粒径測定は大阪工場でしかできず、測定に時間がかかっていた。
  • 納期・工程サンプリング品を大阪工場に送付し、合格の連絡を受けるまで工程を止める必要があった。
  • 生産能力円錐型リボン真空乾燥機を使わない従来の乾燥には3~5日を要していた。

やったこと

粒度分析計と円錐型リボン真空乾燥機を導入した。粒度分析計によって、鹿児島工場でマイクロカプセルの粒径を自社で測定できるようになり、大阪工場への送付と合否待ちが不要になった。円錐型リボン真空乾燥機によって、これまで3~5日を要していた乾燥を1日で終えられるようになった。

検査測定粒度分析計
その他円錐型リボン真空乾燥機

事業の効果

  • 所要日数 12日→3日
  • 月産数量 70kg→270kg

粒径の測定と乾燥を自社で行えるようになり、カプセル合成後の合否判定が短時間でできるようになった。所要日数は最長12日から3日になり、月産数量は70kgから270kgに増えて生産効率が上がり、納期も短縮された。自社で品質検査ができるため、確実な品質を提供できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    親会社からの発注対応や示温顔料の事業拡大が触れられるが、過去の取組との一貫性や経営戦略上の位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    示温インキメーカーとしての事業拡大期待や大手フィルムメーカーへの提案が書かれる程度で、市場動向や自社の強み・弱みの分析は読み取れない。

  • 課題の認識と解決4

    粒径測定の大阪工場依存と乾燥3~5日の課題を明示し、測定器と乾燥機導入で所要日数最長12日から3日、月産70kgから270kgへの改善が示されている。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    月産70kgから270kgへの改善と所要日数短縮の実績は書かれるが、賃上げや付加価値額の目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    温度で色が変わる示温顔料や印刷適性の検証は書かれるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けの具体性は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後の取り組みとして大手フィルムメーカーへの検証と親会社への迅速対応は書かれるが、スケジュールや課題解決の方法は詳述されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    温度で色が変わる示温顔料は特徴的だが、一般的な普及度や高付加価値化の水準は事例に書かれていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    示温インキの事業拡大や親会社への対応が書かれるが、波及効果や雇用創出への言及は読み取れない。

  • 費用対効果3

    設備投資による所要日数短縮と月産数量増加は示されるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    大隅エリアの取組として地域の拠点であることは示されるが、地域経済の成長や雇用創出への効果は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

大手フィルムメーカーに提案し、印刷適性や品質について検証を進めている。この設計が完了すると、今までの年間数量では賄えない量のマイクロカプセルが必要になる予定である。親会社からの発注にも迅速に生産対応できるようになる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。