ものづくり補助金平成25年度製造業鹿児島県

車載エンジン用シールドパッキン(ガスケット)金型の試作及び生産プロセスの確立

株式会社内野ケルン

この事例のポイント

  • 車載エンジン用シールドパッキン金型の製作は非常に高度な技術を要する分野で、自社では未参入だった。
  • 新たな技術(Super-NURBS)を搭載した立型マシニングセンターを導入した。
  • 平成27年の事業実施後、エンジン部品メーカーと試作開発や技術研修を重ね、パッキン金型製作を正式受注した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社内野ケルン
所在地鹿児島県 出水市
業種金属製品製造業
技術分野機械制御,材料製造プロセス,精密加工
従業員数37人
資本金2,000万円
設立1982年

事業の背景

自動車産業は日本企業が世界の最先端にあり、現在も右肩上がりの成長を続けている。既存の得意先である自動車部品メーカーが、エンジンヘッドに取り付けるシールドパッキン金型の製作先を探しており、当社の実績と技術が認められて参入を促された。同業他社にはまねのできない技術を取り入れられると判断し、試作・開発に取り組むことにした。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術車載エンジン用シールドパッキン金型の製作は非常に高度な技術を要する分野で、自社では未参入だった。
  • 品質・精度取引先が求める自動車の安全基準を満たすため、加工精度をさらに上げて品質を向上させる必要があった。

やったこと

新たな技術(Super-NURBS)を搭載した立型マシニングセンターを導入した。シールドパッキン金型の試作を繰り返し行い、顧客が求める滑らかで高精度な金型を製作できるようにした。設備稼働に必要な技術研修を同時並行で実施した。

加工機立型マシニングセンター(Super-NURBS搭載)

新しい製品・サービス:車載エンジン用シールドパッキン(ガスケット)金型

事業の効果

平成27年の事業実施後、エンジン部品メーカーと試作開発や技術研修を重ね、パッキン金型製作を正式受注した。その後、他の車種の試作依頼も徐々に増え、平成29年度はかなりの受注につながった。研修を通じて従業員の品質向上に向けた意識も数段上がった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存得意先の要請で金型製作に参入し、長年の精密部品加工技術を活かす流れは読み取れるが、経営戦略上の位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    同業他社にはまねのできない技術を取り入れられるとの判断が書かれ、強みの活用はうかがえるが、市場動向との関係は具体的に示されていない。

  • 課題の認識と解決2

    取引先が要求する品質基準への対応が課題として挙げられているが、高付加価値化や成長につながる計画の数字は示されていない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    約3年間の従業員OJT教育や設備稼働に必要な技術研修の実施が書かれ、人材面の体制はうかがえる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客は自動車部品メーカーで、滑らかで高精度な金型を求められ応えたとあるが、ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    試作を繰り返し、その後正式受注、他車種の試作へと広がった経緯が書かれ、段階的な進め方は読み取れる。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    新技術Super-NURBSを搭載したマシニングセンターを導入し、非常に高度な技術を要する分野で同業他社にまねできない点が示されている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    自動車産業の発展に寄与するとの記述はあるが、波及効果や雇用創出の数字は示されていない。

  • 費用対効果2

    受注が増えた様子は書かれるが、補助金額に対する付加価値増加や生産性の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    新鋭設備による精密加工はうかがえるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献の具体性は薄い。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    出水市の地域企業として自動車分野へ参入し、日置・川薩エリアの事例として地域の受注獲得が書かれるが、地域経済への効果の数字は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は、この経験と設備・技術を活かし、軽自動車から大型車まで様々な車種のエンジン用や、エンジンの前面・側面などさまざまな形状のシールドパッキンの金型製造にも挑戦していきたい。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。