ものづくり補助金平成25年度情報通信業沖縄県

「ライフエンディング ソーシャルネットワーク」の構築

IT通信株式会社

この事例のポイント

  • 観光客の増加に対して受け入れ施設の増設が思うように進んでいない。
  • 海洋輸送コンテナのISO規格サイズを採用し、頑強で海陸の輸送性に優れ短工期で完成するミニハウスを試作した。
  • 工場でのプレカット加工から現地組み立てまでの一貫した技術を得ることができた。

事業者のプロフィール

事業者名IT通信株式会社
所在地沖縄県 那覇市
業種情報サービス業
技術分野情報処理
従業員数15人
資本金1,000万円
設立1993年

事業の背景

年々増加する観光客に対応するため、受け入れ施設の増設が県観光業の発展に欠かせない課題になっている。しかし離島では資材の輸送コストの負担があり、施設整備が思うように進んでいない。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • その他観光客の増加に対して受け入れ施設の増設が思うように進んでいない。
  • コスト・採算離島では資材の輸送コストの負担が大きく、施設整備が進みにくい。

やったこと

海洋輸送コンテナのISO規格サイズを採用し、頑強で海陸の輸送性に優れ短工期で完成するミニハウスを試作した。工場でプレカット加工から内装までを行う完成品とし、現場では基本的に設置作業のみで済むようにした。壁面開閉式のオープンタイプは高さ2.4mの壁を開けばテーブル席として使え、壁を戻せば密閉コンテナとなり防犯・台風対策にもなる。もう一つの試作として、ヒノキ・杉材を使い、子ども部屋や書斎、介護部屋などシックハウス環境に配慮した純木造タイプを工場プレカット・現地組み立て方式で試作した。

新しい製品・サービス:海洋輸送コンテナISO規格サイズを採用した軽量鉄骨の小型ミニハウス(試作段階)

事業の効果

工場でのプレカット加工から現地組み立てまでの一貫した技術を得ることができた。コンテナ規格サイズにより県内、国内、海外へ輸送できるようになり、離島の施設整備に向けた輸送性の課題に対応できる見通しを得た。現場での作業が設置のみになるため、短い工期での完成が期待できる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    経営革新計画で承認された「アジアに届け!遊び天国沖縄オプショナルツアー」に則って取り組んだとあり、既存のバスツアー事業との関係はうかがえるが、位置づけの詳細は書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    インバウンド(外国人観光客)の増加を実感していたとあるが、市場規模や自社の強み・弱みを数字で示す記述はない。

  • 課題の認識と解決3

    離島での資材輸送コスト負担や、観光施設増設の遅れという課題が示されているが、事業計画としての解決の道筋は具体的に書かれていない。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、「コストが削減」「生産効率が向上」など効果が定性的に述べられるだけである。

  • 事業を進める体制3

    従業員数が4人から15人と各社に記載があり、専門家から技術指導を受けた記述もあるが、補助事業の遂行体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ビーチの飲食店や観光業をターゲットとする用途や、外国人客の母国語対応といった顧客像は示されているが、選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    「今後は」として個人情報管理、セキュリティ対策、課金システム導入などを検討すると書かれているが、スケジュールや解決方法は明示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    電気式ガラス溶解炉や多言語ガイダンス装置、ライフエンディングのSNSなど「新しい」取組とされているが、分野の普及度に関するデータはない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    観光客の受け入れ施設の増設が県観光業の発展における解決すべき課題とされ、離島の輸送コスト問題にも触れており、公的な意義はうかがえる。

  • 費用対効果2

    補助金額に対する付加価値増加や生産性向上の数値は示されておらず、費用対効果は定性的な記述にとどまる。

  • イノベーションへの貢献3

    予約管理システムの自社構築、ホームページの多言語化、SNS機能など、デジタル技術の活用は具体的に書かれているが、地域全体への波及は示されていない。

政策面60%
  • 成長分野への進出3

    インバウンド市場への設備投資や、観光を軸とした新しい切り口づくりが示されており、市場の成長分野への進出という方向性はうかがえる。

  • 地域経済への波及3

    沖縄の離島や琉球ガラスなど地域の特性を活かした取組と読み取れるが、雇用創出や地域経済への効果の数値は示されていない。

今後の展望

今後はさらなる技術の向上、コストダウンや量産体制の構築に挑戦し、商品化を図っていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。