ものづくり補助金平成25年度情報通信業沖縄県

革新的低コストの3D映像制作とレンダリング工程の事業化

株式会社航時者

この事例のポイント

  • 外装材の材料はトラバーチンを粉にする必要があるが、粉体化できる機械がなく生産性が低かった。
  • トラバーチンを細かく砕いて粉体化できる機械を導入し、生産性を向上させた。
  • 外装材は遮熱効果により冷房費を大幅に節約できると期待される。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社航時者
所在地沖縄県 名護市
業種映像・音声・文字情報制作業
技術分野情報処理
従業員数37人
資本金3,000万円
設立1973年

事業の背景

当社は県産のトラバーチンや風化未期、琉球石灰岩などを材料とする住宅などの内装材の製造・販売を行ってきた。そのノウハウを活用して外装材の製造に着手した。トラバーチンは原料の確保が容易で遮熱性も高いことから、主原料とする住宅などの外装材の開発を進めた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力外装材の材料はトラバーチンを粉にする必要があるが、粉体化できる機械がなく生産性が低かった。
  • その他粉砕時に粉が工場内に舞い、従業員は作業中にマスクをする必要があった。

やったこと

トラバーチンを細かく砕いて粉体化できる機械を導入し、生産性を向上させた。粉砕時に粉が舞うのを防ぐため集塵機を採用した。機械の導入で製品の安定的かつ効率的な生産が可能になり、当社独自の技術も応用して品質も向上した。琉球大学の協力を得て実証実験を行い、打ちっ放しコンクリートの表面と裏面の温度を下げる効果を確認した。

新しい製品・サービス:県産素材を活用した外装用「遮熱断熱」の塗り盛材

事業の効果

外装材は遮熱効果により冷房費を大幅に節約できると期待される。粉体化機の導入で製品の安定的かつ効率的な生産が可能になり、品質も向上した。集塵機の採用で工場内に粉が舞わなくなり、従業員がマスクをする必要がなくなった。実証実験では、打ちっ放しコンクリートの表面が最大14℃、裏面が最大15.7℃温度を下げる効果が確認された。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    内装材製造のノウハウを活用して外装材製造に着手したと書かれ、既存事業からの延長は読めるが、経営戦略上の位置づけは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    県内で調達しやすいトラバーチンの遮熱性に着目し、打ちっ放しコンクリートで表面最大14℃、裏面最大15.7℃の温度低下を琉球大学との実証で確認している。

  • 課題の認識と解決3

    コスト面から粉体化が必要という課題を認識し粉砕機を導入して生産性を上げたと書かれているが、数値目標を伴う計画は示されていない。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産性向上とクーラー代節約は書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、実現可能性は判断できない。

  • 事業を進める体制2

    従業員37人、資本金3,000万円と記載はあるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的な説明はない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    新築・中古住宅に施工可能な遮熱外装材で、実証による温度低下効果と県内安定調達の原料が示され、製品価値と選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋2

    仕上げ用コート剤を選定中で、見つけ次第販促を行うとあるが、中長期の遂行方法やスケジュールは具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    県産トラバーチンを用いた住宅外装材という点はうかがえるが、分野での普及度や高価格化の水準を示す記述はない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    県内原料の活用や住宅外装材の開発がうかがえるものの、経済波及や雇用創出など国が補助する積極的理由は具体的に書かれていない。

  • 費用対効果2

    クーラー代の大幅節約とされるが金額や投入額に対する効果は示されず、費用対効果は数値で判断できない。

  • イノベーションへの貢献2

    粉体化の機械導入と集塵機による作業環境改善が書かれているが、デジタル技術や新ビジネスモデルは記載されていない。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    県産素材による外装材という新分野への進出はうかがえるが、日本経済の構造転換への寄与は書かれていない。

  • 地域経済への波及4

    沖縄県産のトラバーチンや県内調達の原料を活かし、住宅の断熱ニーズに応える製品を製造するという地域特性の活用が具体的に書かれている。

今後の展望

現在は仕上げ時に使うコート剤を選定中である。品質とコストを考慮して適したコート剤が見つかり次第、販促活動を積極的に行っていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。