ものづくり補助金平成25年度製造業沖縄県

重油窯から電気窯への更新

有限会社やんばるガラス工芸館

成果月の燃料費 100万円→50万円

この事例のポイント

  • 琉球ガラスは製品ごとに溶融温度が異なり、耐熱ガラスは1350度、他の製品は1300度が必要なため、溶融炉の温度設定を1つに決めると作れる製品が限られていた。
  • 溶融炉を従来の重油窯から電気窯に変更した。
  • 月の燃料費 100万円→50万円。電気窯への切り替えで、溶融温度の管理が容易になり、経験に頼らず温度を適切に管理できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社やんばるガラス工芸館
所在地沖縄県 本部町
業種窯業・土石製品製造業
技術分野製造環境
従業員数12人
資本金700万円
設立2002年

事業の背景

当社は琉球ガラスの制作と販売を行い、創業時から一貫して新商品の開発に取り組んできた。光を蓄えて暗闇で発光する蓄光ガラス、熱に弱いという欠点を解消した耐熱ガラス、琉球ガラスの手法とクリスタルガラスの透明度を合わせた琉球クリスタルを製品化している。種類の異なるガラス製品を作る中で、溶融温度の違いが生産上のネックになっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力琉球ガラスは製品ごとに溶融温度が異なり、耐熱ガラスは1350度、他の製品は1300度が必要なため、溶融炉の温度設定を1つに決めると作れる製品が限られていた。
  • 生産能力別のガラスを作るたびに温度設定の変更や段取り替えが必要で、作業手順が複雑になり、手間と時間がかかっていた。
  • コスト・採算溶融炉は重油を燃料としており、燃料コストの負担が大きかった。
  • その他重油バーナーの音と焚き上げ時の煙があり、周辺への騒音問題や作業環境の悪化を招いていた。

やったこと

溶融炉を従来の重油窯から電気窯に変更した。導入したのはROPEX社製の電気溶解炉で、21kWと24kWの2基を導入した。特に24kWは3個のヒーターそれぞれで出力調整が可能である。この電気窯で色ガラス、耐熱ガラス、琉球クリスタルガラスの試作開発を行った。目指したのは、耐熱ガラスの生産効率の向上、ソーダガラスと耐熱ガラスの製造効率の改善、燃料コストの低減、作業環境および顧客の健康に配慮した環境の改善である。

  • 加工機ROPEX社製 電気溶解炉 21kWROPEX社製 電気溶解炉 24kW

新しい製品・サービス:琉球クリスタル

事業の効果

  • 月の燃料費 100万円→50万円

電気窯への切り替えで、溶融温度の管理が容易になり、経験に頼らず温度を適切に管理できるようになった。通常のソーダガラスと耐熱ガラスの同時溶融が可能になり、耐熱ガラスを溶融するときも他のガラスへの影響が少なくなった。泡や未溶解物の削減にも取り組み、琉球クリスタルガラスの研究開発では溶融温度の把握が容易になった。重油バーナーの音と焚き上げ時の煙がなくなり、騒音問題の解消と職場環境の改善につながった。月の燃料費は約100万円から約50万円に下がった。

今後の展望

電気代は増加したものの、重油代の削減により燃料代は従来の半分となり、経費圧縮の効果が大きい。煙がなくなったことで従業員の健康への悪影響もなくなった。生産効率や販売実績も向上しており、耐熱ガラスや琉球クリスタルガラスの品質向上により販路を広げていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。