ものづくり補助金平成26年度製造業北海道

セル生産導入による生産体制の内製化、機械管理による品質安定化、多品種小ロット生産に資する事業

株式会社北海道カワゾエカンパニー

成果作業人数 3人→1人

この事例のポイント

  • 現行の自社設備では、無添加化粧品を幅広く普及させるための生産量を確保できなかった。
  • 既存の充填・キャッピングの作業を一つにまとめたセル生産用の充填キャッピング設備【WB-1FCjr】を導入し、容器の洗浄、液体充填、中栓打栓、キャップ締めを一連で行う体制を作った。
  • 作業人数 3人→1人。容器の洗浄から キャップ締めまでの手作業を少人数で行えるようになり、キャップの開閉作業などで起きる腱鞘炎のリスクを軽減…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社北海道カワゾエカンパニー
所在地北海道 旭川市
業種化学工業
技術分野バイオ
従業員数24人
資本金1,000万円
設立1976年

事業の背景

同社は汚れの吸着作用・消臭作用の特許技術を持つ液状活性炭を全製品に配合している。顧客は30代以上で肌への意識が高い層が多く、量販店の商品と違う高品質な点が選ばれる理由と考えている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力現行の自社設備では、無添加化粧品を幅広く普及させるための生産量を確保できなかった。
  • 人手・技能新製品の開発スタッフを確保することが難しかった。
  • コスト・採算容器の洗浄から出荷前の仕上げまでの作業の約90%を外注に頼っていた。

やったこと

既存の充填・キャッピングの作業を一つにまとめたセル生産用の充填キャッピング設備【WB-1FCjr】を導入し、容器の洗浄、液体充填、中栓打栓、キャップ締めを一連で行う体制を作った。導入後の最初の1か月は現行作業から本機械への移行テストを行った。その後2〜3か月で既存商品のサンプルを製作して営業活動を行い、試作品を開発した。子供の肌トラブル向け商品の企画、試作、市場調査、ブランディングも行い、4〜6か月後に試作品のテスト販売を実施した。

加工機充填キャッピング設備【WB-1FCjr】

新しい製品・サービス:ガゴメ昆布やアオジソなど北海道食材を使った化粧品の新ブランド「北海道 お肌にサラダ」

事業の効果

  • 作業人数 3人→1人
  • 生産量の約90%を外注していた作業を大幅に内製化し、コストを抑制した。

容器の洗浄から キャップ締めまでの手作業を少人数で行えるようになり、キャップの開閉作業などで起きる腱鞘炎のリスクを軽減できた。外注に頼っていた作業を内製化したことでコストを抑えられた。空いた人的リソースを新製品開発に振り向け、新ブランド「北海道 お肌にサラダ」の立ち上げに成功した。トルク管理が安定したことで製品不良事故を防げる点も大きな利点とされている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の化粧品製造に加え、液状活性炭の特許技術を軸に内製化を進めた流れは読み取れるが、経営戦略上の位置付けの説明は具体的ではない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    特許技術の液状活性炭が他社にない成分であり、高品質で量販店商品と差別化している点が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    外注依存90%の課題を内製化で解決し、2年後に売上2倍を想定するなど、課題と成長の方向が具体的に示されている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    2年後に売上2倍を想定すると書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、根拠も薄い。

  • 事業を進める体制4

    3~4名の手作業を1~2名で賄えるようにし、新製品開発スタッフを確保したと具体的な人員数で書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    無添加で高品質な化粧品、北海道食材を使った新ブランドといった価値と、30代以上の肌意識の高い顧客層が明記されている。

  • 事業化までの道筋3

    機械導入後1ヶ月の移行、2~3ヶ月のサンプル製作、4~6ヶ月後のテスト販売と時期は示されているが、中長期の課題検証は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    液状活性炭は他社の化粧品では類を見ない成分と書かれ、同分野で高付加価値を図る取組が具体的に読み取れる。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    北海道食材を使い世界を目指す新ブランドという地域性はうかがえるが、雇用創出や波及効果の数値は示されていない。

  • 費用対効果3

    外注90%の内製化によるコスト抑制と腱鞘炎リスク軽減が書かれているが、投資額に対する費用対効果の数値はない。

  • イノベーションへの貢献2

    セル生産や機械管理による品質安定化は示されるが、先端デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明確ではない。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    北海道の食材を活かした化粧品ブランドを旭川から世界へ展開する地域特性が、具体的な食材名とともに書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

2年後に今の売上の2倍を見込んでおり、販路拡大が何よりの課題とされている。

事業者の声

トルク管理がしっかりできるようになったのが一番大きい利点ですね。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。