ものづくり補助金平成26年度製造業北海道

デザイン性に優れた北海道産樹種無垢フローリングの開発

松原産業株式会社

この事例のポイント

  • 国内市場では輸入製品や輸入材の製品が主流で、国産無垢材を用いたデザイン性の高い製品は限られていた。
  • 補助金を活用してCNCルータ(数値制御加工機)を導入した。
  • CNC加工機の導入により加工精度が上がり、デザインの再現性が高まった。

事業者のプロフィール

事業者名松原産業株式会社
所在地北海道 夕張郡栗山町
業種木材・木製品製造業
技術分野デザイン,精密加工
資本金8,850万円
設立1948年

事業の背景

松原産業は北海道で造材業を興した企業で、主力製品のひとつが道産無垢材のフローリングである。同社は昭和30年代に本州企業から技術を移入し、自社生産のフローリングは全て無垢材である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術国内市場では輸入製品や輸入材の製品が主流で、国産無垢材を用いたデザイン性の高い製品は限られていた。
  • 生産能力無垢の木目を活かした新しいパターンのデザインを実現するには、精度の高い加工を行う設備が必要だった。

やったこと

補助金を活用してCNCルータ(数値制御加工機)を導入した。寄木貼りのフレンチヘリンボーンや正六角形などのパターンを、道産ナラ材を用いて製作した。CADとの連携機能により加工精度が上がり、高い再現性と少量多品目加工を実現した。短尺パーツなども含む道産無垢フローリング製品を完成させた。

新しい製品・サービス:デザイン性に優れた北海道産樹種無垢フローリング

事業の効果

CNC加工機の導入により加工精度が上がり、デザインの再現性が高まった。高い再現性と少量多品目加工が可能になり、個性豊かな道産無垢フローリング製品が完成した。新製品は資材業者やデリーに向けて提案中で、逆提案を受けることも非常に増えた。製品開発を通じて次のものづくりへの可能性も広がった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性4

    昭和30年代からのフローリング製造実績や代々木体育館への納入、自社無垢材生産が事例にあり、既存事業との一貫性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    輸入製品が主流の国内市場で国産無垢材デザイン品は限られるとあるが、市場規模や自社資源の定量的な強み分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決2

    課題としてデザイン性の高い国産無垢製品が少ない点はうかがえるが、高付加価値化の数値目標や事業計画の具体性は書かれていない。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    木材部やグラフィックスプリント事業部があり社内体制はあるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    北海道産ナラ無垢材、寄木のヘリンボーンや正六角形パターン、施工場所に合わせた自社加工の提案など、製品価値と選ばれる理由が示されている。

  • 事業化までの道筋2

    提案中やCNC導入の経緯は書かれているが、中長期の検証や遂行スケジュール、課題解決方法の記述はわずかにうかがえる程度。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    無垢材フローリングのデザイン性で、国産無垢のデザイン品は限られると述べ、伝統パターンを道産ナラで高精度加工する点が高付加価値を示す。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    道産材の価値訴求や木材の再生産性、産業維持や環境保全への貢献が語られるが、経済波及効果の数値は示されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    CAD連携のCNC加工による少量多品目生産は技術革新だが、サプライチェーン全体への貢献は具体的に書かれていない。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    道産材活用や木質バイオマス化など環境配慮の取組がうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は明確ではない。

  • 地域経済への波及4

    北海道の道産材を活かし栗山町の工場で無垢フローリングを製造する地域資源活用が具体的に示されている。

事業者の声

木は人に優しい再生産可能な素材。その価値の発信は産業を維持し、未来の環境保全にもつながります

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。