ものづくり補助金平成26年度製造業山形県

箔押し等加工機械の導入によるシール品質の向上と顧客製品の付加価値の拡大

精英堂印刷株式会社

この事例のポイント

  • 箔押し加工とラミネート加工を行う設備がなく、県外の業者に外注せざるを得ず、外注費や運搬費などの製造コストがかかっていた。
  • シール・ラベル用の箔押し機とラミネート機が一体となった装置を、当社として初めて導入した。
  • 箔押しとラミネートを社内で一貫して行えるようになり、外注費と運搬費が削減されたほか、外注加工と運搬にかかっていた時間がなくなり、納期が短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名精英堂印刷株式会社
所在地山形県 米沢市
業種印刷・同関連業
技術分野デザイン,製造環境
従業員数162人
資本金1億円
設立1952年

事業の背景

当社は大正4年に創業し、平成27年に創業100周年を迎えた。主力製品はパッケージとラベル・シールで、印刷方式のコアテクノロジーである「水なし印刷」を軸に、環境にやさしいものづくりと、顧客商品の価値を高める意匠提案を両立させてきた。印刷後の箔押し・ラミネートを外注していたため、デザインの再現性確認や工期管理に制約があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算箔押し加工とラミネート加工を行う設備がなく、県外の業者に外注せざるを得ず、外注費や運搬費などの製造コストがかかっていた。
  • 納期・工程加工を県外へ外注していたため、外注加工と運搬に時間がかかり、納期を短縮しにくい状況だった。

やったこと

シール・ラベル用の箔押し機とラミネート機が一体となった装置を、当社として初めて導入した。これにより箔押しとラミネート加工を社内で行えるようになり、デザイン制作者が製造段階でデザインの再現性を確認できるようになった。これまで県外業者に依頼していた加工の外注費と運搬費が削減または不要になり、外注加工と運搬の時間もなくなった。

  • 加工機シール・ラベル用箔押し機とラミネート機が一体となった装置

事業の効果

箔押しとラミネートを社内で一貫して行えるようになり、外注費と運搬費が削減されたほか、外注加工と運搬にかかっていた時間がなくなり、納期が短縮された。製造段階でデザインの再現性を確認できるため、デザインと印刷技術が組み合わさって品質が向上し、本事業後にはコンテストで優秀作品として入賞した。内製化により生産性も向上した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    外注に頼っていた箔押し・ラミネートを内製化する方針が書かれ、水なし印刷やコンテスト実績など過去の取組との連続性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    水なし印刷の特性やコンテストでの世界No.1実績など自社の強みが具体的に示され、高級日本酒・加工食品など市場との関係も述べられている。

  • 課題の認識と解決4

    県外外注による外注費・運搬費などのコスト増という課題を認識し、社内加工で削減と納期短縮につなげる計画が示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    外注費や運搬費の削減、納期短縮は述べられているが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値や数字は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員162名や一貫生産体制の記載はあるが、補助事業を遂行する人材・体制の具体的な配置や事務体制は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    デザイン性向上やグラデーション・マイクロ文字の再現、高級日本酒や化粧品などの顧客ターゲットと選ばれる理由が具体的に述べられている。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の販路拡大方針は書かれているが、スケジュールや中長期の課題検証と解決方法の詳細は示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    水なし印刷によるパッケージ分野での日本初の安定生産や、同分野で高水準の高付加価値化を図る姿勢が具体的に書かれている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    環境にやさしい印刷方式の推進や地域事業者としての取組がうかがえるが、波及効果や雇用創出の数字は示されていない。

  • 費用対効果3

    外注費・運搬費の削減と時間短縮による生産性向上が述べられているが、補助金額に対する効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    水なし印刷による環境配慮と社内一貫生産が書かれるが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は明示されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    山形県米沢市の地元企業として創業100年の歴史があることは読み取れるが、地域経済や雇用への具体的な波及効果は書かれていない。

今後の展望

ラベルにとどまらず、形状設計から社内で一貫生産できるパッケージ全体の受注へ販売を広げる方針。高級日本酒に加え、高級加工食品、栄養滋養食品、健康食品の瓶やケース、化粧品など幅広い分野への販路拡大を狙う。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。