ものづくり補助金平成26年度製造業山形県

高速マシニングセンタ導入による生産効率向上・低コスト化の実現と受注先拡大

株式会社グローバルマシーン

成果長ストロークの表裏面加工に要する時間は、以前と比べて3分の2まで短縮できた。

この事例のポイント

  • 長ストローク品の受注増に既存設備では昼夜の二交代でも対応しきれず、累積未納数が増えて解消計画も立てられない状況だった。
  • 今後の需要増加に対応するため、長ストローク品に対応できる大型高速マシニングセンタを導入した。
  • 長ストロークの表裏面加工に要する時間は、以前と比べて3分の2まで短縮できた。高速加工と品質の安定により作業効率が上がり、受注残を計画的に生産できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社グローバルマシーン
所在地山形県 東京都町田市
業種はん用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数59人
資本金3,200万円
設立1972年

事業の背景

当社は昭和47年に東京都町田市で自動車部品加工業として創業し、20年前から機械部品製造に転換して多品種小ロット品を製造している。工場の一部では、自動車部品や半導体製造装置の搬送に使われる直動型ロボット(アクチュエーター)の本体部品を製造している。搬送装置の採用分野が広がって種類も増え、搬送範囲も広がっており、当初の短ストローク品に比べ長ストローク系の受注が増加していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力長ストローク品の受注増に既存設備では昼夜の二交代でも対応しきれず、累積未納数が増えて解消計画も立てられない状況だった。
  • 人手・技能得意先からの未納解消要求が強まり、休日出勤が常態化して社員が限界の状況にあった。
  • コスト・採算採算割れが続き、得意先との取引も危ぶまれる状況で、対応設備の増強は避けられなかった。

やったこと

今後の需要増加に対応するため、長ストローク品に対応できる大型高速マシニングセンタを導入した。この設備により、短ストローク品から長ストローク品まで加工可能になった。導入後は穴加工やタッピング加工など表裏加工の時間が短縮された。増産体制を整えることで、累積未納数と社員の負担の解消を目指した。

  • 加工機大型高速マシニングセンタ

事業の効果

  • 長ストロークの表裏面加工に要する時間は、以前と比べて3分の2まで短縮できた。

高速加工と品質の安定により作業効率が上がり、受注残を計画的に生産できるようになった。夜勤や朝食時まで交代制を導入しても対応できなかった課題が解決し、従業員の負担も軽減された。作業全体の効率化により、多品種小ロットの受注品を短納期で対応できるようになった。今後は導入設備で生産できる製品をPRし、単軸ロボット分野の受注販路拡大を目指している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の自動車部品加工から機械部品製造への方向転換と、直動型ロボット部品の製造継続が書かれており、一貫性は読み取れるが経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    単軸ロボット業界の市場拡大と多品種小ロットでの短納期化が差別化になると書かれ、強みの説明はあるが定量的な比較はない。

  • 課題の認識と解決4

    累積未納数や休日出勤の常態化、長ストローク表裏面加工の時間を3分の2に短縮したことが書かれ、課題と効果が具体的に対応している。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    加工時間を3分の2に短縮と示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    若手社員の人材育成に力を入れると述べられているが、補助事業の遂行体制や事務処理体制の記載は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    多品種小ロットで短納期対応が差別化になると書かれ、顧客ニーズの高い長ストローク品への対応が示されている。

  • 事業化までの道筋3

    導入設備でのPRと受注販路拡大を今後の方針として挙げているが、スケジュールや課題解決方法の詳細は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    単軸ロボット業界の市場拡大に触れるが、同分野での高付加価値化・高価格化を図る記載は読み取れない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    半導体製造装置や自動車部品の搬送用アクチュエーターの需要増加に触れており、国が補助する積極的理由はうかがえる程度にとどまる。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    AI化やオートメーションに触れているが、導入設備の先端デジタル活用や地域・サプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    単軸ロボット分野の市場拡大に触れるが、日本経済の構造転換に資する説明は書かれていない。

  • 地域経済への波及2

    山形県の事業所で多品種小ロット生産を行う点はうかがえるが、地域の雇用創出や経済成長を牽引する記載は読み取れない。

今後の展望

今後も拡大が予想される単軸ロボット分野で、受注販路の拡大を目指す。多品種小ロットで短納期対応が求められる中、人材育成に力を入れて技術力を磨き、長期的な経営ビジョンを描いていく。

事業者の声

究極のスピードを目指して

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。