ものづくり補助金平成26年度製造業福島県

高効率ターボ冷凍機部品生産体制の構築

株式会社ミウラ

成果直線運動軸の位置決め精度は、ISO規格の約1/5~1/10というハイレベルな実測値を記録した。

この事例のポイント

  • 高効率ターボ冷凍機の羽根車は5軸マシニングセンターによる加工で製作されており、高精度である半面コスト高が問題となっていた。
  • 大型加工に適したヤマザキマザック製MEGATURN NEXUSのターニングセンタを導入した。
  • 直線運動軸の位置決め精度は、ISO規格の約1/5~1/10というハイレベルな実測値を記録した。ターニングセンタにより木型から鋳造、切削加工までを一貫して行う体制が整い、羽根車の流路面精度など高い品質を確保できる見…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ミウラ
所在地福島県 須賀川市
業種輸送用機械器具製造業
技術分野材料製造プロセス,精密加工
従業員数45人
資本金1,000万円
設立1965年

事業の背景

当社はもともと鋳造木型を専門に製作していたが、1995年にCAD/CAM導入を機に自社工場での一貫生産と品質管理に取り組んできた。営業品目は鋳造用金型・木型、アルミ鋳造・加工、プラスチック成形、一般精密部品加工、試作開発モデルなど多岐にわたる。自動車関連および産業機械のパーツを供給している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算高効率ターボ冷凍機の羽根車は5軸マシニングセンターによる加工で製作されており、高精度である半面コスト高が問題となっていた。
  • 生産能力既存の顧客以外の業界への販路が限られており、新たな事業の柱として冷凍機部品の受注を広げる必要があった。

やったこと

大型加工に適したヤマザキマザック製MEGATURN NEXUSのターニングセンタを導入した。羽根車の加工寸法は最大φ920が必要であり、真円度と面粗度にも高精度が求められた。砂型低圧鋳造と切削加工を組み合わせた一貫生産体制を整え、木型製作から鋳造、加工までを試作した。試作では木型の図面比較、浸透探傷試験・放射線透過試験による内部欠陥の確認、ケガキ検査、三次元測定機による寸法検査を実施した。

加工機ヤマザキマザック製 MEGATURN NEXUS(ターニングセンタ)

新しい製品・サービス:高効率ターボ冷凍機の羽根車の製作

事業の効果

  • 直線運動軸の位置決め精度は、ISO規格の約1/5~1/10というハイレベルな実測値を記録した。
  • 回転運動軸の位置決め精度は、ISO規格の約1/5~1/10というハイレベルな実測値を記録した。

ターニングセンタにより木型から鋳造、切削加工までを一貫して行う体制が整い、羽根車の流路面精度など高い品質を確保できる見通しとなった。位置決め精度や鋳肌表面の仕上がりもISO規格を大きく上回る水準を達成した。大手重工メーカーとの新規取引や他部門への販路開拓により、新たな事業の柱となり景気変動に左右されない経営体質を目指す。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    鋳造木型・CAD/CAM導入(1995年)から自社一貫生産に取り組んできた経緯が書かれ、今回の羽根車受注も砂型低圧鋳造のノウハウ活用とされている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    5軸MCでの高コスト加工を課題とし、砂型低圧鋳造とターニングセンタ併用でコスト抑制と参入障壁構築をめざすと記載。外部環境の数値は示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    5軸加工のコスト高という課題を明示し、ターニングセンタ導入で高効率ターボ冷凍機部品の新たな事業の柱とする計画が書かれている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    ISO規格の約1/5~1/10の位置決め精度実測や表面粗さ25Sなど数値はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制4

    設計から鋳造、加工、品質保証まで自社工場で完結し、窓口一本化や担当者間連携の体制が具体的に書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    高効率ターボ冷凍機の羽根車は最大φ920と高精度が必須とされ、省エネ需要の高まりや大手重工メーカーとの新規取引が想定されると記載。

  • 事業化までの道筋3

    木型製作から鋳造、加工、検査まで試作工程ごとの品質管理の進め方が書かれているが、中長期スケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    高効率ターボ冷凍機の羽根車受注を新分野として狙うと書かれているが、市場の普及度や認知度の数値は示されていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    材料や副資材の多くを県内事業者から購入し、生産活動による地域経済への波及効果を広げると記載されている。

  • 費用対効果2

    補助金投入額や付加価値増加額、費用対効果の数値は示されておらず、コスト抑制効果の想定のみ触れられている。

  • イノベーションへの貢献3

    CAD/CAMを用いた最新ニーズ対応や一貫生産による地域サプライチェーンへの貢献がうかがえるが、具体性は薄い。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    省エネ化に伴う高効率ターボ冷凍機の代替需要の高まりに触れているが、日本経済の構造転換への言及は乏しい。

  • 地域経済への波及3

    福島県須賀川市の地域企業として地元県内からの材料調達と経済波及効果が書かれ、地域経済への関わりがうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

大手重工メーカーとの新規取引を進め、相手先の他部門へも販路を開拓する。展示会などにも参加して顧客獲得に努め、安定的な取引先を10社ほどに増やす計画である。

  • 目標:安定的な取引先を10社ほどに増やす計画である。

事業者の声

品質はマナーである

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。