回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社塚原製作所
成果船舶部品試作の加工工程数 2工程→1工程
| 事業者名 | 有限会社塚原製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 福島県 石川郡浅川町 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工,測定計測 |
| 従業員数 | 19人 |
| 資本金 | 500万円 |
| 設立 | 1988年 |
昭和48年の創業当時は産業機械部品を主に製造し、昭和63年に法人化した。現在は産業機械に加え医療機器、航空機・船舶などの部品加工を主軸とし、近年は医療機器業界からのオーダーが顕著に増えている。福島県では医療機器分野の産学官による取り組みが進み、医療機器メーカーの集積が広がっている。
抱えていた課題
やったこと
精密自動旋盤としてツガミ製のCNC精密自動旋盤(SS327-5AX)を導入した。複雑な形状の部品を100分の1mm単位の誤差なく仕上げ、表面加工まで精度を上げられ、B軸回転工具4本を搭載して任意の角度で加工できる。検査機器としてキーエンス製のハンディプローブ三次元測定器(XT-1000)を導入した。基礎的な知識があれば誰でも簡易に測定でき、検査結果の書面作成にも活用できる。船舶部品の試作では、従来のNC旋盤と立型マシニングセンターの2機種2工程(加工時間約10分)から、CNC精密自動旋盤1機種1工程(加工時間約6分)に変更した。試作では、ツーリング設定、切削条件設定、プログラム入力を一つずつ確認しながら進めた。
| 加工機 | CNC精密自動旋盤(ツガミ製・SS327-5AX) |
|---|---|
| 検査測定 | ハンディプローブ三次元測定器(キーエンス製・XT-1000) |
加工工程が2工程から1工程に減り、目標通りの工程削減を達成した。穴のピッチ間、テーパ傾斜部、外径溝などの寸法は図面指示寸法の公差内に収まる安定した加工が可能になった。検査では人為的な誤差が減って機械的な誤差のみとなり、検査精度も均一化された。検査時間は製品Aで35分から19分、製品Bで11分から5分に大幅に短縮し、寸法精度の検査証明書も作成できるようになって信頼性を伝えやすくなった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
昭和48年の産業機械部品製造から医療機器部品へ軸足を移した経緯が書かれ、一貫性はうかがえるが戦略上の位置付けは明示されていない。
医療機器業界からの受注増や福島の産学官連携の地の利に触れるが、自社の強み・弱みを数値で示す記述は薄い。
多品種小ロット・短納期への対応課題を挙げ、生産工程と検査工程の見直しを一元的に進める計画が具体的に書かれている。
船舶部品試作で加工時間約10分から約6分、検査時間は製品Aで35分から19分、製品Bで11分から5分と数値目標の達成が示されている。
従業員19人の規模と次代を担う人材育成への言及はあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の具体的記述はない。
医療機器メーカーからの受注増と取引拡大への対応、精緻な加工の要請が示され、顧客ターゲットと選ばれる理由が明確である。
販路拡大や新工程導入の方向は示されるが、スケジュールや中長期の課題解決方法の具体的な記述は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
医療機器部品の精緻な複合加工で、100分の1mm単位の精度や表面加工まで対応する高水準の高付加価値化が示されている。
福島の医療機器分野の産学官集積と震災からの復興への寄与に触れるが、雇用創出や波及効果の数値は示されていない。
工程削減と検査時間の大幅短縮の数値が示され、費用対効果を判断できる具体的な生産性向上が読み取れる。
ハンディプローブ三次元測定器による検査の標準化や書面作成の効率化は示されるが、サプライチェーン全体への貢献は記述されていない。
医療機器という成長分野への進出はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は明示されていない。
福島県の医療機器集積を活かした地域の成長牽引がうかがえるが、雇用や付加価値の数値は示されていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
医療機器メーカーの取引規模は拡大しており、福島県の医療機器産業の集積を背景に、さまざまな技術領域へ販路を広げ、高品質部品のコスト低減と短納期化で市場競争力を高める方針である。
うちの会社だから可能なこと、お届けできる価値は何だろう?
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%