回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社丸山ダイカスト
成果10ショット鋳造で60個加工した結果、1個に鋳巣穴のある製品ができ、不良率は1.6%となる。
| 事業者名 | 有限会社丸山ダイカスト |
|---|---|
| 所在地 | 栃木県 足利市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 8人 |
| 資本金 | 300万円 |
| 設立 | 1972年 |
ダイカスト業界では鋳巣の低減が長年の課題である。現在のマシンではプランジャーが低速でスタートし、任意の1カ所で高速に切り替えて金型への充填を完了するため、低速時の段階的な設定ができず、初動で空気を巻き込んでいた。産業ロボットは2000年代以降、新興国の急速な発展による需要が増えており、今後も上昇傾向が予測される。
抱えていた課題
やったこと
従来の速度切り替え位置は1カ所だったが、最新の電動ダイカストマシン「Ds-125EX」(東洋機械金属㈱製)を導入し、5カ所で切り替え可能にして射出スタートから高速切り替え位置までを段階的に設定した。テストピースは内部巣を確認しやすい写真2の形状とした。射出速度は100〜200m/sの間で段階的に設定することが適正と判断し、多段式の射出条件で10ショット鋳造して切削し内部巣を確認した。圧力は22MPaを適正圧力と判断し、モニター機能で圧力のバラつきを可視化して安定した条件を設定した。
| 加工機 | Ds-125EX(東洋機械金属㈱製ダイカストマシン) |
|---|
段階的な射出速度設定により空気の巻き込みが減り、低速域でスムーズな射出が行われるようになった。適正圧力を見極めて圧力の安定も確認でき、鋳巣発生を大幅に抑えられた。内部鋳巣の不良率は1%以内にとどめ、低コスト・高サイクルで付加価値の高い製造を目指す。製品の鋳巣率の低さと低コストをアピールし、自動車部品に加え新規分野での受注拡大を図る。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
ダイカスト業界の長年の鋳巣低減という課題と鋳造事業の関連はうかがえるが、過去の取組との一貫性や経営戦略上の位置付けは書かれていません。
自動車部品と新規分野の受注拡大、産業ロボット向け空圧部品の受注を目指すとあるが、自社の強みとの関係は具体的に述べられていません。
鋳巣発生の原因を空気巻き込みと特定し、射出速度の段階設定と圧力2 2MPaで鋳巣発生をほぼ100%抑えたと、課題と解決策が具体的です。
不良率1.6%から鋳巣不良0へ、最終年度月産2万個以上・受注金額1億6000万円以上など数字つきの目標が示されています。
公開されている事例からは読み取れません。
製品鋳巣率の低さと低コストをアピールして新規受注を狙うと、選ばれる理由が示されています。ターゲットはロボット産業向けに限定されています。
試作の条件出しから量産確認まで段階が記載されているが、事業終了後のスケジュールや中長期の課題検証は具体性が薄いです。
公開されている事例からは読み取れません。
産業ロボット向けダイカストで高付加価値・低コスト化を図るとあるが、同分野での高水準の位置付けを示す記述は限定的です。
産業ロボット市場の拡大と新興国需要増加に触れていますが、波及効果や雇用創出への言及は書かれていません。
鋳巣率を1%以内に抑え低コスト化を目指すとあるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は書かれていません。
新型電動ダイカストマシンの導入は示されていますが、サプライチェーン全体へのイノベーション貢献は記載されていません。
産業ロボット市場の成長が見込まれる分野への進出とうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はありません。
公開されている事例からは読み取れません。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
産業ロボット向け空圧部品はS社向けの部品を受注することで、最終年度に月産2万個以上の受注、160万円以上の受注金額を見込む。製品の鋳巣率の低さをアピールし、主力の自動車部品はもとより新規分野での受注拡大を目指す。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
低温・緩速熟成製塩装置を導入した。
効果:大粒結晶の割合(一つの塩取鍋あたり) 4kg→8kg