ものづくり補助金平成26年度卸売業、小売業栃木県

すべての方にやさしい「ユニバーサルデザインWEBサイト」の構築

株式会社療食サービス

この事例のポイント

  • 既存のホームページは情報量が多すぎ、高齢者や病気の方が介護食品や治療食品を購入しにくい状態だった。
  • 社内で、すべての方にやさしいサイトのイメージを膨らませ、外注先とのやり取りを通じて当社らしいやさしさを具体化した。
  • 在宅高齢者の低栄養状態の改善や腎臓病などの疾患を抱える方への情報発信・商品提供が進むことが期待される。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社療食サービス
所在地栃木県 宇都宮市
業種飲食料品卸売業
従業員数70人
資本金9,800万円
設立1981年

事業の背景

わが国は超高齢社会を迎え、市販の介護食品市場は約1,000億円だが、高齢者人口の増加で潜在ニーズが急拡大している。介護食の賄い手の多くは施設職員か家庭に依存し負担が大きい。ネット通販購入の上位3年代は40代26%、60代19%、50代19%で計64%を占める。当社の基盤エリアは栃木・群馬・茨城・埼玉で、新規市場として千葉・東京・神奈川を見込んでいる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信既存のホームページは情報量が多すぎ、高齢者や病気の方が介護食品や治療食品を購入しにくい状態だった。
  • 集客・繁閑病院・老人施設厨房業務の外部委託化により卸部門の収益が低下しており、在宅個人部門の売上を伸ばして補う必要があった。

やったこと

社内で、すべての方にやさしいサイトのイメージを膨らませ、外注先とのやり取りを通じて当社らしいやさしさを具体化した。コンテンツは当社通販カタログをもとに動画を取り入れ、幅広い顧客に分かりやすい内容を充実させた。ホームページの基幹ソフトを入れ替え、従来のソフトではできなかった機能を実現した。総合トップを新設して電話やFAXで簡単に注文できる流れを作り、スマートフォンやタブレットからも注文できるようにした。運営上の問題点を改善するため、当社メンバーが理想を追求して細部まで要望を出し、時間をかけてより見やすく使いやすいサイトを構築した。

ソフトホームページの基幹ソフト

事業の効果

在宅高齢者の低栄養状態の改善や腎臓病などの疾患を抱える方への情報発信・商品提供が進むことが期待される。東京・千葉・神奈川エリアでの顧客獲得機会が増え、ネット通販の利便性も高まる。病院・老人施設厨房業務の外部委託化による卸部門の収益低下を、在宅個人販売部門の収益力回復で補える見込みである。社員の賃金アップや雇用機会の増大にもつながると見込まれる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存のサイト・カタログ通販を継承し、病院・老人施設厨房の卸部門収益低下を補完する目的が書かれており、過去の取組との連続性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    東京・千葉・神奈川の人口が基盤エリアの4倍近いことや、ネット購入層の64%が40〜60代とされ、外部環境と強みの関係が具体的に示されている。

  • 課題の認識と解決4

    卸部門の収益低下という課題を示し、WEBサイトで在宅個人販売を伸ばして補完する方向が書かれている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    平成29年3月期に対前年比105%以上へ回復させる売上目標が明示されているが、付加価値や賃上げの数値目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    社内で企画を進め外注先とやり取りした点はうかがえるが、人材や事務処理体制の具体的な記述は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    高齢者や病気の方が購入しやすいことや、腎臓病食・高齢者向け商品の2大柱など、顧客ターゲットと選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    写真付きで工程や運用後の連携確認が示されるが、中長期の課題検証や今後のスケジュールは十分に示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    介護食・治療食の市場が約1,000億円で、潜在ニーズが拡大すると書かれているが、高付加価値化の水準は示されていない。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用4

    医療費増大の抑制、介護者負担の軽減、労働力不足の解消など社会的な効果が具体的に挙げられている。

  • 費用対効果2

    投入額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は書かれておらず、売上目標の記載にとどまる。

  • イノベーションへの貢献3

    WEBサイトの構築は示されるが、先端的なデジタル技術の活用や地域サプライチェーンへの貢献は薄い。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    高齢化による介護食市場の拡大に対応する点はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及3

    基盤エリアの栃木・群馬・茨城・埼玉から千葉・東京・神奈川へ展開する地域的な展望が書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

平成29年3月期には対前年比を5%以上に回復させ、5年後以降はネット売り上げで過去ピークを越えることを見込む。将来的には中国など海外の富裕層もターゲットとした展開を視野に入れている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。