回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社赤城
成果生産性 2.2個/時→4個/時
| 事業者名 | 株式会社赤城 |
|---|---|
| 所在地 | 群馬県 桐生市 |
| 業種 | ゴム製品製造業 |
| 技術分野 | 立体造形 |
| 従業員数 | 30人 |
| 資本金 | 2,000万円 |
| 設立 | 1993年 |
東日本大震災の経験から、下水道インフラの更新に伴ってゴム製ブーツの需要が大きく期待されている。2013年末の下水道普及率は77%、総延長は40万キロ、約1,200万基のマンホールが設置されており、ブーツの市場規模は2,400万個程度と推測される。経産省の統計では一般工業用ゴム製品の製造企業は約1,000社で、そのうちブーツサイズの製品を手掛けられるのは約10%ほどと思われる。当社は既にプレス機でブーツの生産を始めていた。
抱えていた課題
やったこと
ベント(ガス抜き機構)付のゴム用射出成形機を導入し、信頼性と生産性の高いブーツを生産する試作に取り組んだ。熱版の温度はゴム原料メーカー推奨の170℃とし、射出出力は初期80%、中間50%、最終50%で試作した。その結果、欠点のない良品となり、成形時間900秒で4.0個/時の生産性を得て、プレス機の2.2個/時に比べて80%以上向上した。設計重量915グラムに対して、重量法による検査で99%以上を確保することを目標とし、最軽量品でも908グラム(99.2%)、平均99.7%となり目標を達成した。
| 加工機 | ベント付ゴム用射出成形機 |
|---|
新しい製品・サービス:下水道設備用ゴム製可撓性継手(ブーツ)
射出成形への切り替えとベント付射出成形機の導入により、プレス機に比べて80%以上の生産性向上を実現した。年間24,000個の生産に対応でき、ピーク時予想の19,800個の販売予想にも十分対応できる見通しがついた。設計重量の99%以上という高信頼性も達成し、高生産性と高信頼性によって市場競争力を高め、ロングスパンでのシェア獲得が期待される。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
市場の増産要望に応えるため既存のプレス生産から射出成形へ移す取組で、過去の生産事業との連続性がうかがえる程度に書かれている。
下水道の耐震需要と市場規模約2,400万個、1社あたり24万個の試算から市場環境は読み取れるが、自社の競争優位の裏付けは薄い。
ゴムの内部ガスによる「ス」発生という課題を認識し、ベント付射出成形機で解決する具体策が示されている。
生産性は従来比80%以上、重量99.7%達成、目標を3倍の72万個、2030年に売上4,950万円と数値で目標と実現性が示されている。
人員の追加採用と24時間稼働による生産対応は書かれているが、事務処理能力など遂行体制の詳細は薄い。
高生産性・高信頼性を武器にシェア獲得を狙い、市場規模や需要の裏付けも具体的に示されている。
2017年から2030年までの売上推移を段階的に示し、試作から量産への課題解決の流れが明確に書かれている。
公開されている事例からは読み取れません。
ゴム製可撓性継手は一般に普及していない分野で、プレス機比80%以上の生産性と99.7%の重量達成を示している。
震災後の下水道復旧の遅れや2014年の地震対策要綱を背景に、インフラ強化という国の施策に沿う理由が示されている。
生産性向上率や市場規模は示されるが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は書かれていない。
ゴム成形の技術改善は書かれているが、デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献は読み取れない。
下水道インフラの更新需要に対応する記述はあるが、日本経済の構造転換に資するとの説明はわずかである。
桐生市という地域の記載はあるが、地域特性を活かした雇用や経済成長への言及はわずかにうかがえる程度である。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
2017年の売り上げ数量600個、売上150万円から始まり、2020年には13,200個・3,300万円、2030年には19,800個・4,950万円と、息の長い事業となる見込み。当面の目標は市場の3倍にあたる72万個に設定している。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
ブラザー工業(株)製のツール洗浄機能のあるコンパクトマシニングセンターを導入し、切粉を自動で除去できるようにした。
効果:不良率 0.34%→0.1%
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%