ものづくり補助金平成26年度卸売業、小売業千葉県

生産者、消費者、バイヤーの各ニーズに応える焼き芋開発事業

株式会社芝山農園

この事例のポイント

  • 千葉のさつま芋は、徳島や鹿児島、川越などに押され、ブランド化が遅れていた。
  • 自社農園で栽培したさつま芋を、独自の技術と設備で加工し、安全で高品質な焼き芋を開発した。
  • 店頭での売り上げが向上し、狙い通りの実績を上げている。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社芝山農園
所在地千葉県 千葉県香取市
業種飲食料品卸売業
従業員数25人
資本金700万円
設立2012年

事業の背景

株式会社芝山農園は、千葉県香取市で自ら農業生産を行いながら、千葉県内外の野菜を仕入れて卸売りする青果卸である。競合の青果卸は安価な輸入野菜に押され価格競争に巻き込まれているが、自ら生産する強みで「農家の目で選別した野菜を提供する問屋」として評価を得ている。近年はさつま芋人気とヘルシーなスイーツへの需要が高まり、取引先のコンビニエンスストアから焼き芋加工の相談を受けた。千葉県は農産物産出額が全国第3位で、さつま芋は食用イモの生産・販売で全国第1位である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信千葉のさつま芋は、徳島や鹿児島、川越などに押され、ブランド化が遅れていた。
  • 生産能力さつま芋は周年供給が難しく、夏場に売れる商品にできていなかった。
  • 新製品・新技術青果卸の競争は安価な輸入野菜による価格競争が激しく、付加価値のある加工品が必要だった。

やったこと

自社農園で栽培したさつま芋を、独自の技術と設備で加工し、安全で高品質な焼き芋を開発した。素材の味だけで勝負できるよう、無添加・無加糖の自然食として再現した。周年供給が難しかったさつま芋を加工することで、夏場も楽しめる商品に仕上げた。生産から消費者に届くまでこだわりをもち、試作と研究を重ねて商品を完成させた。

加工機焼き芋加工設備

新しい製品・サービス:無添加・無加糖の焼き芋

事業の効果

店頭での売り上げが向上し、狙い通りの実績を上げている。夏場も楽しめる商品になったことで消費者の満足度も高まった。素材の味を生かした無添加無加糖の自然食が、現代の食文化に合う商品として受け入れられている。さつま芋の生産から店頭まで一貫して品質にこだわった結果、末永く愛される逸品に仕上がった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    青果卸から自社農園での生産・加工へ広げる流れと、コンビニからの焼き芋加工相談が書かれ、事業の継続性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    農家の目で選別した野菜を提供する強みと、千葉のさつま芋ブランド化の遅れという外部環境が書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    千葉のさつま芋ブランド化の遅れと周年供給の困難が課題として示され、焼き芋加工で解決する方針は書かれているが、数値的な効果は示されていない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    年間の付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。店頭の売り上げ向上という定性的な記述のみ。

  • 事業を進める体制2

    従業員25名や社長の研究努力への言及はあるが、補助事業を遂行する体制や人材の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    無添加無加糖で素材の味だけで勝負する点、夏場も楽しめる周年供給、消費者ニーズへの対応が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    中長期の検証、スケジュール、課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    一次加工品の新たなジャンルが見直され始めている点と、無添加無加糖の自然食を再現した点が書かれている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    千葉県のさつま芋が全国第1位の生産量であり、地域の特産物を生かす点、地域の学生との連携が書かれている。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    周年供給のための加工技術や独自の設備の記述はあるが、先端的なデジタル技術の活用は書かれていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    千葉県香取市の地域資源であるさつま芋を活かし、地域産品のブランド化と地元の農産業継続を目指す点が書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

地域の農産物の価値を最大化し、老若男女がいつでも楽しめる農産加工品を開発していく方針である。地域の学生に地方の産業を見直してもらい、地域産品を誇りに思ってもらう取り組みも進める。さつま芋の食品を世界中に届け、将来は宇宙食としての利用も目指している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。