ものづくり補助金平成26年度建設業千葉県

加工工程を変革し生産性を向上するための最新NCルーターの導入

大和原工事株式会社

この事例のポイント

  • 自社の加工工場は職人の手作業による製造のため、生産性は職人の属人的な技術に依存していた。
  • NCルーターを導入し、本機の稼働に必要なコンプレッサー、エアータンク、集塵機も同時に購入した。
  • 機械導入前と比べ人員を増やさずに多くの仕事を受注でき、受注増が図れた。

事業者のプロフィール

事業者名大和原工事株式会社
所在地千葉県 松戸市
業種職別工事業
技術分野立体造形
従業員数26人
資本金1,000万円
設立1968年

事業の背景

主な事業は造作工事・造作家具工事で、得意分野は建築物の造作工事と造作家具である。自社の加工工場は職人の手作業による製造で、生産性は職人の属人的な技術に依存していた。複雑な形状の加工品は作業効率が悪く、1個に約1.5日かかるものも多い状況だった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能自社の加工工場は職人の手作業による製造のため、生産性は職人の属人的な技術に依存していた。
  • 納期・工程複雑な形状の加工品は手作業のため作業効率が悪く、1個仕上げるのに1.5日かかるものも多かった。
  • 品質・精度加工作業に必要な時間を短縮し加工精度を上げることで、生産性と品質の両方を向上させる必要があった。

やったこと

NCルーターを導入し、本機の稼働に必要なコンプレッサー、エアータンク、集塵機も同時に購入した。機械による加工により、複雑な形状の加工品の製造を目標とほぼ同じスピードでできるようにした。機械加工によって切断面の加工精度を大幅に向上させた。家具部材、造作材、樹脂部材など様々な材質の加工と、大型の材料加工にも対応できるようにした。

加工機NCルーター
その他コンプレッサー
その他エアータンク
その他集塵機

事業の効果

機械導入前と比べ人員を増やさずに多くの仕事を受注でき、受注増が図れた。複雑な形状の加工品もほぼ目標のスピードで製造できるようになった。機械加工により切断面の加工精度が大幅に向上し、様々な材質や大型材料も加工できるようになった。今回の事業を通じて新規取引も受託できた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去は百貨店向けの製作が中心で、今後は難易度の高い家具製作・工事の受注に取り組むと書かれており、方向性は示されているが具体性は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    岡山県の担当企業との新規取引を受託し、多様な材質や大型材の加工に対応できるようになったと書かれているが、競争優位の分析は示されていない。

  • 課題の認識と解決5

    課題は1個1.5日、10個で15日かかる手作業と明記され、NCルーター導入で加工時間短縮と精度向上を図る具体的な解決策が示されている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    受注増や新規取引は述べられているが、付加価値額や賃上げの数値目標は書かれておらず、わずかにうかがえる程度にとどまる。

  • 事業を進める体制3

    営業人材の育成、OJTや研修の導入など体制面の計画は書かれているが、人数や具体的な実施体制は示されていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    家具部材や造作材、樹脂部材など多様な材質の加工と、複雑な曲面の短納期対応が強みとして示されているが、顧客ターゲットの整理は乏しい。

  • 事業化までの道筋2

    人材育成と営業活動の方針はあるが、遂行スケジュールや課題の解決方法が時期を含めて示されておらず、妥当性を判断しにくい。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    複雑な曲線の木材加工を正確に行える点が強みとして示されるが、業界内での高付加価値化の水準や市場における位置づけは書かれていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果3

    1個1.5日かかっていた加工時間の短縮が示され、生産性向上は読み取れるが、補助金額に対する付加価値増の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    NCルーターによる加工の自動化は述べられているが、先端的なデジタル技術や地域・サプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    難易度の高い家具製作への移行は述べられているが、市場成長分野への進出や日本経済の構造転換との関係は示されていない。

  • 地域経済への波及2

    千葉県と岡山県の中小企業団体中央会の支援を受けた広域的な取引が示されているが、地域の特性を活かした雇用創出や成長の記述は少ない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は本機械による受注増を狙い、今まで百貨店などに流れていた難易度の高い家具の製作・工事の受注に取り組む予定である。そのため営業活動をする人材と、機械をより使いこなす人材の育成が必要とされている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。