回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
響屋大曲煙火株式会社
| 事業者名 | 響屋大曲煙火株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 秋田県 大仙市 |
| 業種 | その他の製造業 |
| 従業員数 | 26人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 2007年 |
当社は明治27年創業の大曲花火化学工業(有)より独立し、全国で初となる雷(信号用花火)の製造卸専門会社としてスタートした。製造の危険性から全国的に雷の製造会社が減るなか、当社の安全な雷は全国の花火業者から注文を受けている。伝統的な花火製造技術の継承が進まないことを背景に、雷の得意先から割物花火の製造依頼が増え、今では国内300超の花火業者と取引している。
抱えていた課題
やったこと
花火玉の周りをリングが均等な速さで回転しながら糊のついた紙テープを貼る自動玉貼り機を導入した。貼りながら乾く速乾性のある糊を使用し、3~5回の貼りと乾燥を1回の稼働で貼り上げられるようにした。中心の花火玉は自ら回転し、設定回転数を終えると自動停止するため、貼り回数の人的ミスがゼロになった。幅の狭い紙テープを使うことで球体に対して細かく角度調整ができ、余分な重なりやシワを解消できた。玉貼り機の隣にゴロ掛け機を設置し、シワを伸ばす作業の効率も大幅に改善した。
| 加工機 | 自動玉貼り機 |
|---|---|
| 加工機 | ゴロ掛け機 |
自動玉貼り機の導入により、貼り回数の人的ミスがゼロになり、貼りムラやシワも解消されて花火玉の品質が向上した。1回の稼働で貼り上げられるようになり作業時間が短縮された。均質な花火玉の供給量を増やせるようになり、急な発注にも必要量を供給できる体制が整った。人員に余力が生まれ、機械では製造できない6号玉以上の大玉づくりに注力できるようになった。国内業者への安定供給に加え、これまで取りこぼしていた海外からの発注にも応えられるようになり、新規取引先開拓の営業活動も始められた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
雷の製造卸から割物花火へ取引を広げた経緯が書かれ、過去の事業の延長上にある取組と読める。経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。
国内300超の花火業者と取引し、海外からの発注にも応じられるとの記述があり強みはうかがえる。外部環境との比較分析は書かれていない。
手作業の3~5回の貼りと乾燥、貼り回数の人的ミスという課題を挙げ、自動玉貼り機で1回稼働に改善したと具体的に書かれている。
作業回数が3~5回から1回に減るなど改善は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は数値で書かれていない。
従業員26人や資格取得・技術指導に触れるが、補助事業を遂行する体制の具体的な記述は乏しい。
顧客は国内花火業者と海外の取引先で、急な発注に必要量を供給できることが選ばれる理由として具体的に書かれている。
輸出ノウハウ取得や海外組織加盟など今後の準備は書かれるが、スケジュールや課題解決方法の数値・期限は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
割物花火で6号玉以上の大玉に注力するとあり高付加価値化の方向は読めるが、市場での認知度や高価格化の水準は示されていない。
伝統的な花火製造技術の継承や雷製造会社の減少に触れ、地域的な意義がわずかにうかがえる。国が補助する理由までは書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
自動玉貼り機の導入で人的ミスをなくした点はあるが、デジタル技術や新ビジネスモデルの活用としては具体的に書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
秋田県大仙市の地元で伝統花火を製造し、地域の伝統技術の継承に触れている。地域経済への波及効果は数字で示されていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
新型コロナウイルス感染症により花火業界は甚大な影響を受けており、収束後も数年は回復の見通しが立たないため、目標売上高や新規雇用を大幅に見直した。現在は輸出のノウハウ取得、海外組織への加盟、アメリカやヨーロッパへの輸出時のライセンス取得など長期的な準備に注力している。新商品開発や従業員の資格取得、技術指導にも取り組み、経済活動再開時にその成果を発揮する考えである。
「伝統と革新」です。花火造りの歴史と伝統の技を受け継ぎ、しっかりと継承する中にも、常に新たな挑戦を続けることに使命感をもって取り組んでいます。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
本事業で大型タレットパンチプレス機「アマダ社製CNCタレットパンチプレス EMK3612M2」を導入した。
効果:不良率 7%→2%
小ロット・多品種・短納期の要求に応えるため、曲げ加工の対応力を強化する目的で高性能プレスブレーキ(デュアルドライブプレスブレーキ)を導入し…
効果:曲げ加工担当者数 3人→2人