ものづくり補助金平成26年度製造業東京都

高機能レーザー加工機導入によるニーズ対応力強化と高付加価値生産の実現

細田木材工業株式会社

この事例のポイント

  • 従来は無地の木製製品を塗装でしか着色できず、文字や図柄を彫刻して表現する手段がなかったため、デザインの多様性に限界があった。
  • 飯田工業製レーザー加工機L-907PC-100型を導入した。
  • レーザー加工機の導入により、スクエアウッズへの文字や図柄の彫刻が可能になり、デザインの幅が広がった。

事業者のプロフィール

事業者名細田木材工業株式会社
所在地東京都 東京都江東区
業種木材・木製品製造業
技術分野デザイン
従業員数47人
資本金9,500万円
設立1931年

事業の背景

1931年(昭和6年)創業で、戦後は東京の復興に尽力した。現在も柱や長押、内装材などに使う建築用木材の製材を得意としている。住環境の変化や法律の整備に応じて、天然木化粧合板や造作用集成材で低ホルムアルデヒドのJAS認定を取得した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術従来は無地の木製製品を塗装でしか着色できず、文字や図柄を彫刻して表現する手段がなかったため、デザインの多様性に限界があった。

やったこと

飯田工業製レーザー加工機L-907PC-100型を導入した。集成材、無垢材、合板など15種類の材種に対して出力や速度調整の基本データを取得し、加工種類と材種ごとの最適条件を導いた。これにより、従来は塗装でしか表現できなかったスクエアウッズに文字や図柄の彫刻が可能になった。加工可能なサイズは最小1cm四方から最大100cm×60cmまでとなり、マグネットサイズの小さなものからボードサイズまで対応できるようになった。

加工機飯田工業製レーザー加工機L-907PC-100型

新しい製品・サービス:スクエアウッズ

事業の効果

レーザー加工機の導入により、スクエアウッズへの文字や図柄の彫刻が可能になり、デザインの幅が広がった。顧客が求める複雑なデザインの製品を実現できるようになった。加工サイズも小さなものから大型のボードまで幅広く対応できるようになり、ニーズへの対応力が高まった。木材の加工技術と彫刻技術を組み合わせることで、製品の付加価値を高めている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の木材加工や製材の実績に加え、スクエアウッズ開発とレーザー加工導入が書かれ、既存事業との連続性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    顧客要求に応えるデザイン力の向上は述べられるが、市場動向や競合に対する自社の強み・優位性の分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    「ニーズ対応力強化」「従来は塗装でしか表現できなかった」と課題の認識はあるが、高付加価値化の定量的な計画は書かれていない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    目標値として書かれているのは加工サイズ範囲や15種類の材種データ取得のみで、付加価値額の数値目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員47人、15種類の材種で基礎データを取得したと書かれるが、補助事業を遂行する体制の具体は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    きえすぎくんは幼稚園の床材や壁材への利用が進み、ウエルカムボードや暴露試験にも触れており、製品の価値と用途が具体的に読める。

  • 事業化までの道筋2

    次の課題として製品の知ってもらい方が挙がるが、スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    木製タイルへの文字・図柄の彫刻を可能にし、サイズ1cm四方から100cm60cmまで対応と、高付加価値化の具体性がある。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    多摩産杉間伐材の利用や林業への言及はあるが、波及効果や雇用創出など国が補助する理由は明示されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    レーザー加工の導入はあるが、先端デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献は具体的に書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    多摩産杉の利用と江東区新木場での立地が書かれるが、地域の雇用や経済成長への波及は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

長年培ってきた木材の加工技術と彫刻技術を組み合わせ、木材の新たな魅力を引き出すことに成功している。今後は書いて消せる木製ボード「きえすぎくん」の壁材やインテリアへの活用など、様々な木材利用法を発信していく方針である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。