ものづくり補助金平成29年度製造業福井県

木質繊維板を活用した新たな木製品の提案・開発及び製造ラインの構築

株式会社塚﨑修商店

成果作業時間(レーザー加工) 240秒→25秒

この事例のポイント

  • 住宅着工数の減少に伴い、既存事業の売上減少が想定されるため、端材を活用した新規分野へ進出する必要があった。
  • レーザー加工機を導入し、非接触での切削加工により脆い材料への微細な彫刻加工を可能にした。
  • 作業時間(レーザー加工) 240秒→25秒。レーザー加工機などの導入により生産時間が大幅に短縮され、形状加工も1台で行えるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社塚﨑修商店
所在地福井県 越前市
業種木材・木製品製造業
技術分野デザイン,デザイン,精密加工,精密加工
従業員数36人
資本金1,000万円
設立1983年

事業の背景

1983年の創業以来、木質繊維板や平行合板、普通合板の販売・加工を手がけてきた。主力のパーティクルボードは北陸で最大の取扱量を誇り、建築用・家具木工用を含む総生産量の1%を占めるまでに成長した。一方で住宅着工数の減少により既存事業の売上減少が見込まれていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信住宅着工数の減少に伴い、既存事業の売上減少が想定されるため、端材を活用した新規分野へ進出する必要があった。
  • 生産能力対応できる加工種類が限られていたため、極小ロット・超短納期体制を強化し、BtoC向けの自社オリジナル商品を製造できる生産体制を整える必要があった。

やったこと

レーザー加工機を導入し、非接触での切削加工により脆い材料への微細な彫刻加工を可能にした。スライドソーを導入し、従来複数台で行っていた縦横の切断と斜め・溝の形状加工を1台に集約した。UVインクジェットプリンタを導入し、パーティクルボードへフルカラーのイラストや文字を直接印字できるようにした。これにより色や形状を1品ごとに変えられる極小ロットの自社オリジナル商品の生産体制を整えた。

  • 加工機レーザー加工機スライドソーUVインクジェットプリンタ

新しい製品・サービス:木質繊維板(パーティクルボード)を活用した雑貨、文具、家具などの自社オリジナル製品

事業の効果

  • 作業時間(レーザー加工) 240秒→25秒
  • 小ロット形状加工の作業時間 8時間→6時間

レーザー加工機などの導入により生産時間が大幅に短縮され、形状加工も1台で行えるようになった。パーティクルボードへの直接印刷が可能になったことで、色や形状が1品ごとに異なる極小ロットのオリジナル商品を生産できる体制が整った。商品開発が強化されたことで新規分野からの受注機会が広がり、極小ロット・超短納期体制の強化にもつながった。北陸新幹線の敦賀駅開業による観光需要の取り込みも見込んでいる。

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.3 / 514観点のうち13観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性北陸最大の取扱量を誇るパーティクルボード加工と極小ロット・翌日配送体制を強みとし、欧米で普及する素材の国内未開拓分野で差別化を図る点が具体的。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け雑貨店オリジナル、ノベルティ、観光土産向けに提案を拡大する計画で、顧客ターゲットと選ばれる理由(極小ロット・翌日配送)が整理されている。
  • 4
    新しさ・高付加価値日本ではパーティクルボードをそのまま活用した商品がほとんどなく、同社がトップランナーになれる可能性があると述べている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標生産時間の短縮(240秒から25秒、8時間から6時間)は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、実現可能性の根拠が薄い。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    1983年創業以来の木製品加工の実績とパーティクルボード加工のノウハウを活かし、自社オリジナル商品開発へ展開する流れが明確。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    北陸最大の取扱量を誇るパーティクルボード加工と極小ロット・翌日配送体制を強みとし、欧米で普及する素材の国内未開拓分野で差別化を図る点が具体的。

  • 課題の認識と解決3

    住宅着工減少による既存売上減少を課題と認識し、端材を活用した新規分野進出で成長を図る計画になっている。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産時間の短縮(240秒から25秒、8時間から6時間)は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、実現可能性の根拠が薄い。

  • 事業を進める体制3

    専務を含む経営体制や30年以上の受注・加工実績があり、設備導入と生産体制の整備を進められる体制が読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    雑貨店オリジナル、ノベルティ、観光土産向けに提案を拡大する計画で、顧客ターゲットと選ばれる理由(極小ロット・翌日配送)が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    新規分野から順次拡大し、消費者や企業のデザインを受注・オンデマンド生産する仕組みを目指す段階的な計画が示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    日本ではパーティクルボードをそのまま活用した商品がほとんどなく、同社がトップランナーになれる可能性があると述べている。

公的補助の必要性3.5
  • 波及効果・雇用3

    北陸新幹線敦賀駅開業による観光需要や新規分野の開拓で、地域の需要創出につながる点が読み取れる。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献4

    レーザー加工機やUVインクジェットプリンタを導入し、オンデマンド生産の仕組み構築を目指す点で、新しいビジネスモデルへの取組が見られる。

政策面3.5
  • 成長分野への進出3

    住宅着工減少で既存事業が縮小する中、端材を活用して新分野へ進出する点は、構造転換に資する取組と読み取れる。

  • 地域経済への波及4

    北陸で最大の取扱量を誇り、総生産量の1%を占める規模を地域で築いており、地域の木材加工を牽引する事業と読み取れる。

今後の展望

今後は消費者や企業がデザインした雑貨などを受注・オンデマンド生産して販売する仕組みの構築を目指す。観光地のオリジナル土産品やノベルティ向け商品の提案へと順次拡大していく計画である。

事業者の声

今後も「地球にやさしい製品づくりのプロ集団」として、社員一同努力し続けていきます。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。