ものづくり補助金平成26年度製造業東京都

光通信用レーザにおける光周波数雑音測定装置の開発

SYCATUS株式会社

成果残留周波数雑音10Hz²/Hz以下を達成

この事例のポイント

  • 光通信用レーザの光周波数雑音特性を正確に測定することが課題になっている。
  • 光通信用レーザの評価に使う光周波数雑音測定装置を構成する光干渉計と制御ソフトウエアを開発した。
  • 残留周波数雑音10Hz²/Hz以下を達成。光周波数雑音をスペクトラムで認識できるようになり、レーザ光源自体の雑音と周辺回路の雑音を分離して解析できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名SYCATUS株式会社
所在地東京都 八王子市
業種電気機械器具製造業
従業員数3人
資本金990万円
設立2009年

事業の背景

当社はアジレント・テクノロジーの電子計測部門(現キーサイト・テクノロジー)から独立して平成21年に設立された。光・伝送関連の測定に関わるカスタムソリューション業務を引き継ぎ、引き合いから保守・運営まで一貫したサービスを提供している。大多数の大手計測器メーカーが取り組まないニッチな分野に集中している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度光通信用レーザの光周波数雑音特性を正確に測定することが課題になっている。
  • 新製品・新技術光通信用の部品・装置の測定器業界で、光周波数雑音を測定できる装置の市場を開拓する必要があった。

やったこと

光通信用レーザの評価に使う光周波数雑音測定装置を構成する光干渉計と制御ソフトウエアを開発した。光周波数雑音特性をスペクトラムとして取得し、1/f雑音と白色雑音の分離、Lorentz線幅の算出などの解析ができる。結果はキーサイト・テクノロジー製シグナルアナライザーで表示する。性能は測定波長範囲1520〜1620nm、帯域20MHz、分解能100Hz以下、残留周波数雑音10Hz²/Hz以下を達成した。測定規格適合試験ソフトウェアも開発し、故意に印加された雑音に対する耐力を確認できるようにした。

検査測定光周波数雑音測定装置
検査測定光干渉計
ソフト制御ソフトウエア
ソフト規格適合試験ソフトウェア

新しい製品・サービス:光周波数雑音測定装置

事業の効果

  • 残留周波数雑音10Hz²/Hz以下を達成
  • 分解能100Hz以下
  • 帯域20MHz

光周波数雑音をスペクトラムで認識できるようになり、レーザ光源自体の雑音と周辺回路の雑音を分離して解析できるようになった。故意に印加された雑音に対する耐力も確認可能になった。世界で初めて実用化した測定技術として、展示会などで装置メーカーへの認知を広げている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    独立前はアジレントの光ソリューション業務を引き継いだと書かれており過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    大手計測器メーカーが取り組まないニッチ分野に集中し、世界で初めて実用化したと書かれており、競争優位の根拠が具体的に読み取れる。

  • 課題の認識と解決2

    開発の課題として雑音の分離解析が挙げられているが、高付加価値化や成長につながる事業計画の具体性は書かれていない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    従業員3人で親会社の業務を引き継いだ経緯はうかがえるが、補助事業を遂行する体制や人材の記載はない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    光通信用レーザの評価用途、通信以外にも広い適用分野があり、展示会で認知を広げる方針など顧客と価値が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後は異なる雑音の捕捉・可視化機能を追加する方針はあるが、スケジュールや課題解決方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性100%
  • 新しさ・高付加価値5

    性能は測定波長1,520〜1,620nm、分解能100Hz以下、残留周波数雑音10Hz2/Hz以下と数値で示され、世界初の実用化とされている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    5G通信や光通信の高度化で装置の利用拡大が見込まれると書かれているが、波及効果や雇用創出の数字はない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    光通信の安定化やデータセンター、センシング分野への応用が述べられているが、サプライチェーン全体への貢献は具体的ではない。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    5G通信や光通信は日本が国際競争力を持つ技術と述べられ、成長分野への言及はあるが構造転換との関係は示されていない。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

5G通信の拡大で光通信の高度な性能が求められ、装置の利用拡大が見込まれる。ガス・音響・振動のセンシングやデータセンターなどでも高いスペクトラム純度が必要とされると予想される。

事業者の声

顧客の要望を実現する方法を追求し、製品の開発に成功することができました。

公式の事例集より(原文のまま)

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鰹節の厚さと抽出温度を管理するため、ガス式スチームコンベクション、小型鰹節削り機、プレハブ冷蔵庫、冷蔵ユニット、小型軽量充填機、打栓機を導…

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。