ものづくり補助金平成26年度製造業神奈川県

ガラス製大型造形物の制作に係わる設備の導入

マリエンバード工房株式会社

この事例のポイント

  • ガラス製の大型造形物を自社で制作する設備がなく、アーティストの表現に制限があった。
  • ガラス製の大型造形物を制作できる体制をつくるため、ものづくり補助金に応募した。
  • 研磨からクレーンによる大型物の扱いまでを内製化したことで、アーティストの感性を設備の制限なく表現できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名マリエンバード工房株式会社
所在地神奈川県
業種窯業・土石製品製造業
技術分野デザイン
設立2002年

事業の背景

2002年に創業したガラスアートの企画・制作・販売会社で、公共施設・ホテル・商業施設などに作品を納めてきた。ガラス面に砂を噴出して彫刻するサンドブラストエッチングや、複数のガラスを接着する積層接着の技法を使い、顧客の要望に応じて提案し受注生産を行っている。日本ではアーキテクチュアグラスアートが普及しておらず、ガラスは危険で贅沢なものという先入観がある。東日本大震災では全ての仕事を失注したが、納品したガラス造形物は建物の壁面に亀裂が入っても無傷だったことから、地震に強いという点が見直される機会になった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力ガラス製の大型造形物を自社で制作する設備がなく、アーティストの表現に制限があった。
  • その他制作工程を外部に任せていたため、技術が海外へ流出するおそれがあった。

やったこと

ガラス製の大型造形物を制作できる体制をつくるため、ものづくり補助金に応募した。研磨機を導入し、ガラスの研磨作業を自社で行えるようにした。クレーンを導入し、大きなガラス製の造形物を扱えるようにした。導入した設備を使い、作品「金波琳派に桜舞う」を制作した。

加工機研磨機
その他クレーン

新しい製品・サービス:ガラス製の大型アート造形物

事業の効果

研磨からクレーンによる大型物の扱いまでを内製化したことで、アーティストの感性を設備の制限なく表現できるようになった。制作工程を社内で完結させられるため、海外への技術流出も防げる。大型のガラス造形物が制作可能になり、横浜駅東口地下街ポルタの大階段エントランスのコンペに選ばれた。内製化によって作品の質がよりよくなると期待できる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    2002年創業以来、アーキテクチュアグラスアートを手がけてきた経緯が書かれ、過去の取組との一貫性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    野口氏の経験やサンドブラストと積層接着の技法など強みは書かれているが、市場動向との関係は述べられていない。

  • 課題の認識と解決3

    外注に頼っていた課題を内製化で解決する方針は読み取れるが、高付加価値化の数値的な見込みは書かれていない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    創業者の経験年数(父の工房5年、グラスアート会社13年)は体制の裏付けになるが、人材配置や事務処理体制の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    公共施設・ホテル・商業施設に数多く納品し、横浜駅東口地下街ポルタの大階段エントランスのコンペに選ばれたことが具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    内製化により作品ができると期待できるとあるが、遂行方法やスケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    日本では普及していないアーキテクチュアグラスアートを、大型造形物の内製化で高水準に広げる方向が明確に書かれている。

公的補助の必要性27%
  • 波及効果・雇用2

    地震に強いガラス造形物として一般の先入観を変えたい意図がうかがえるが、経済波及や雇用創出は書かれていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    横浜駅東口地下街などの地域施設に納品した実績はうかがえるが、地域の特性を活かした雇用や成長への言及はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

内製化によりよい作品ができると期待できる。

事業者の声

アーキテクチュアグラスアートを広めたい!

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。