ものづくり補助金平成26年度製造業神奈川県

「脆性材鏡面溝加工法」による創造的シリコンフォトニクス端面加工法の開発

株式会社ラムダプレシジョン

この事例のポイント

  • シリコンフォトニクスの端面の鏡面仕上げに1週間かかっており、実用化への大きな障害になっていた。
  • 新しく導入したダイシングソーを使用し、脆性材(ガラスやセラミックなど)の鏡面溝加工を行う。
  • シリコンフォトニクスの端面の鏡面加工において、人手による加工が不要になり、工数を大幅に削減できた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ラムダプレシジョン
所在地神奈川県
業種電子部品・デバイス・電子回路製造業
技術分野精密加工

事業の背景

社会の新しいインフラとなりつつある光ファイバネットワークでは、伝送容量をさらに高めることが求められている。そのカギとされるのがシリコンフォトニクスである。あらゆるモノがインターネットにつながるIoTやクラウドサービスの利用が高まる中、膨大なデータの流れを収容する技術の構築が急務になっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力シリコンフォトニクスの端面の鏡面仕上げに1週間かかっており、実用化への大きな障害になっていた。
  • 生産能力従来のダイシングソーでは裁断面の鏡面仕上げに時間がかかり、研究開発を進める上で課題となっていた。

やったこと

新しく導入したダイシングソーを使用し、脆性材(ガラスやセラミックなど)の鏡面溝加工を行う。チッピング(欠け)を最小限に抑えつつ速度を高める加工法の開発を進めた。鏡面化ブレード(刃)の種類を選定し、回転数・切込み・送り速度・切削水温度の最適化を行った。社内評価および外部評価では、対峙する技術であるステルスダイシング法と比較して、そん色ない品質の結果を得た。

加工機ダイシングソー

新しい製品・サービス:脆性材鏡面溝加工法による創造的シリコンフォトニクス端面加工法

事業の効果

シリコンフォトニクスの端面の鏡面加工において、人手による加工が不要になり、工数を大幅に削減できた。これにより鏡面加工コストは大幅に下がり、実用化への障害が取り除かれつつある。より短期間での研磨加工が実現した。社内外の評価でも従来技術に劣らない品質が確認されている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性40%
  • これまでの取組との一貫性2

    公開されている事例からは、過去の取組との一貫性や経営戦略上の位置付けは読み取れません。研究開発段階での取組という記述にとどまります。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    社内・外部評価で対峙技術のステルスダイシングとそん色ない品質とあり、競争上の比較はうかがえるが、市場動向や自社の経営資源の強み弱みまでは書かれていません。

  • 課題の認識と解決2

    鏡面仕上げに1週間かかる課題が示されているが、高付加価値化や成長につながる事業計画の内容までは書かれていません。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    鏡面加工の工数削減に言及はあるが、「大幅削減」など数値目標や付加価値・賃上げの目標値は書かれていません。研究段階との記述もあります。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    シリコンフォトニクスの課題と顧客ニーズの方向性は読み取れるが、ターゲット顧客や選ばれる理由の整理は具体的に書かれていません。

  • 事業化までの道筋3

    研究開発段階に留まり、実用化には大きいサイズの加工が必要という課題は示されているが、スケジュールや解決方法の詳細は薄いです。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    シリコンフォトニクスは注目を集める分野とあるが、普及度や高水準の高付加価値化の裏付けは具体的に書かれていません。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    光ファイバネットワークや社会の新しいインフラとの位置付けはあるが、波及効果や雇用創出の記述は薄いです。

  • 費用対効果2

    鏡面加工の工数を大幅削減とあるが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は書かれていません。

  • イノベーションへの貢献3

    IoTやクラウドの膨大なデータ流通を収容する技術の構築に貢献する方向性は読み取れるが、サプライチェーンへの貢献は具体的ではありません。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    光ファイバやIoT・クラウドの需要拡大が背景として示されるが、日本経済の構造転換への言及は読み取れません。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

実用化には今より大きいサイズのシリコンフォトニクスの加工が求められるため、現在は研究開発段階にとどまっている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。