ものづくり補助金平成26年度製造業富山県

品質検査装置導入による欠陥判定の安定化・品質向上を図り競争力を強化

株式会社TED

成果耐圧試験機として自動検査装置2機を導入した。

この事例のポイント

  • 大企業からより高いレベルでの品質管理体制を求められるようになり、製造ラインのチェック体制を見直す必要が出てきた。
  • 異物混入を検出する微小金属探知機を導入し、アルミ製パッケージに対応できること、殺菌や冷却の工程で容器が濡れた状態でもチェックできるものを選んで設置した。
  • 耐圧試験機として自動検査装置2機を導入した。微小金属探知機により異物混入を高精度に発見できる体制が整い、耐圧試験機により欠陥品をもれなく効率的に発見できるようにな…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社TED
所在地富山県 富山市
業種飲料・たばこ・飼料製造業
技術分野製造環境
従業員数8人
資本金300万円
設立2003年

事業の背景

平成15年に前身の株式会社ティー・イー・ディーが創業し、当初はバイオ燃料の研究開発を行っていたが、創業者が一般に知られていなかった水素水に着目して研究開発に乗り出した。平成25年頃に水素水がメディアで取り上げられてブームが起こり、店頭取り扱いが広がって水素水事業に関心を持つ企業が急増した。当社は水素水の製造受託(OEM)と自社直販商品「甦り水 RE水素水」、ネットショップでの入浴剤や化粧品を展開していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度大企業からより高いレベルでの品質管理体制を求められるようになり、製造ラインのチェック体制を見直す必要が出てきた。
  • 生産能力水素水ブームによる既存商品の増産や新規OEMに対応していく中で、品質管理を強化する必要があった。

やったこと

異物混入を検出する微小金属探知機を導入し、アルミ製パッケージに対応できること、殺菌や冷却の工程で容器が濡れた状態でもチェックできるものを選んで設置した。容器の不具合を検出する耐圧試験機を導入し、製品に圧力をかけてパッケージの破れや不具合を検査できるようにした。耐圧試験機は自動検査装置2機として導入した。目視と手作業で行っていた検査に比べ、欠陥品をもれなく効率的に発見できるようになった。レトルト食品の製造工程における検査体制を参考にした。

検査測定微小金属探知機
検査測定耐圧試験機(自動検査装置2機)

事業の効果

  • 耐圧試験機として自動検査装置2機を導入した。

微小金属探知機により異物混入を高精度に発見できる体制が整い、耐圧試験機により欠陥品をもれなく効率的に発見できるようになって作業者の負担も軽減された。品質管理の取り組みは取引先への安心・安全アピールとメーカーとしての信頼度アップにつながり、新規取引では他メーカーと比較されて品質面で当社が選ばれたケースもあった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性47%
  • これまでの取組との一貫性2

    創業時は水素関連の研究開発を目的としていたとあり、過去の取組との一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    立山の伏流水や加圧式製法、特許取得などの強みはうかがえるが、市場動向との関係で競争優位をどう発揮するかは具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    大企業から高い品質管理体制を求められるようになったという課題認識が書かれており、検査装置導入で対応する流れは読み取れるが、成長への数値的な見通しは薄い。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    従業員8人の小規模体制と、地元企業からのアドバイスを受けた点は読み取れるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    微小金属探知機がアルミ製パッケージに対応でき、他メーカーとの比較で品質面で選ばれた事例があり、選ばれる理由が具体的に読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    装置導入後の運用や取引先へのアピールは書かれるが、中長期の検証スケジュールや課題解決の方法は具体性が薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    水素水は国内ブーム後も一定のリピーターがあり、高濃度の量産に独自の加圧式製法を用いる点が書かれるが、高付加価値化の水準は数値で示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    健康・美容需要や水素水の普及といった社会的な側面はうかがえるが、国が補助する理由や雇用・波及効果は示されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    自動検査装置の導入で欠陥品の見逃しを減らし作業者の負担を軽減した点は書かれるが、デジタル技術の活用や地域への貢献は具体的に書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    立山の伏流水を使う地域資源の活用はうかがえるが、雇用創出や地域経済成長への寄与は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

中国や韓国、インドなどアジアの企業が関心を持ち、問い合わせや視察が増えている。輸出には添加物としての水素の扱いが国ごとに異なるなどの課題があるが、積極的に取り組む考えである。今後は水素濃度をより長く安定して保持できる技術と容器のバリア性向上を追求し、水素水製造技術を活用して幅広い用途を探っていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。