ものづくり補助金平成26年度製造業石川県

ポンプ部品の量産品及び多品種少量複雑形状の自動バリ取りロボットの試作開発

株式会社羽田合金

この事例のポイント

  • ポンプ部品の最終工程であるバリ取り工程が、鋳造から機械加工、仕上げ、組み立てまでの一貫生産のボトルネックになっていた。
  • 同一製品のみを対象とする生産重視の専用機ではなく、ロボットを使用する方式を採用した。
  • 完全自動化により夜間操業が可能になり、リードタイムの短縮と低コスト化が実現した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社羽田合金
所在地石川県 白山市
業種非鉄金属製造業
技術分野精密加工
従業員数15人
資本金1,000万円
設立1978年

事業の背景

株式会社羽田合金は銅合金鋳造と機械加工を得意とし、ポンプ部品の量産品と多品種少量の部品を手がけている。鋳造から機械加工、仕上げ、組み立てに至る一貫生産の中で、最終工程のバリ取りが全体の流れを妨げる状況にあった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力ポンプ部品の最終工程であるバリ取り工程が、鋳造から機械加工、仕上げ、組み立てまでの一貫生産のボトルネックになっていた。
  • コスト・採算低コストとリードタイムの短縮が必要だった。
  • 人手・技能ヤスリによる手作業でバリを除去しており、作業者の負荷が大きく作業環境の改善も必要だった。

やったこと

同一製品のみを対象とする生産重視の専用機ではなく、ロボットを使用する方式を採用した。軟らかくねばい銅合金鋳物特有のバリ取りであることを考慮し、一定・低圧の刃物を利用した。接触圧力の変化に対応させ、製品位置決めセンサーを改良して製品の持ち替え時間を短縮した。ロボットと回転工具による完全自動化に取り組み、ヤスリによる手作業を置き換えた。

ロボットバリ取りロボット
その他回転工具
検査測定製品位置決めセンサー

新しい製品・サービス:自動バリ取りロボット

事業の効果

完全自動化により夜間操業が可能になり、リードタイムの短縮と低コスト化が実現した。人的作業と同等の仕上がりと作業時間が得られるようになった。作業者の負荷が低減され、作業環境の改善にもつながった。今後は多品種少量品にも対応できるよう技術の高度化を図る方針である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    ポンプ部品の鋳造から機械加工、組立までの一貫生産の中で、最終工程のバリ取りがボトルネックと明記されている。過去の取組との連続性は書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    銅合金鋳物のバリ取りに特化した技術を持つことはうかがえるが、市場動向や競合に対する強み・弱みの記載はない。

  • 課題の認識と解決4

    バリ取りがボトルネックという課題を認識し、ヤスリ作業からロボットと回転工具による完全自動化へ取り組んだと具体的に書かれている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    リードタイム短縮や低コストが実現したとあるが、付加価値額や賃上げの数値目標は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    試作開発と設備投資の事業類型は書かれているが、人材や事務処理体制についての記載は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ポンプ部品の量産品と多品種少量品の対応が課題として示されるが、顧客ターゲットや選ばれる理由は整理されていない。

  • 事業化までの道筋3

    今後は多品種少量品に対応できるよう技術の高度化を図るとあるが、スケジュールや課題解決方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    銅合金鋳物のバリ取りロボットは一般的に普及した分野ではないと読めるが、具体的な普及度や高付加価値化の水準は書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    作業環境の改善や負荷低減が書かれているが、波及効果や雇用創出など国が補助する理由は示されていない。

  • 費用対効果3

    夜間操業によるリードタイム短縮と低コスト化は書かれているが、補助金額に対する付加価値増加などの数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    ロボットによる完全自動化は書かれているが、サプライチェーン全体のイノベーションへの貢献については触れられていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    石川県白山市の企業であることは分かるが、地域特性を活かした雇用や経済成長への貢献は記載されていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後、多品種少量品にも対応できるよう技術の高度化を図り、更なる受注開拓を目指していく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。