新規製品の製造受注への対応とオリジナル商品の開発
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
有限会社牧田金型製作所
成果面精度(加工の精度) 10μm→2μm
| 事業者名 | 有限会社牧田金型製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 福井県 越前市 |
| 業種 | 生産用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 7人 |
| 資本金 | 300万円 |
| 設立 | 1984年 |
同社は建材を中心にプラスチック押出成形金型を製造しており、近年は自動車用金型にも事業分野を広げている。特殊技術を要する金型で、独自設計を取り入れた製品への新規受注が増えていた。新工場への移転を機に設備を更新することになった。主力は押出成型金型で、売上高は1億円(27年4月期)。従業員は7人。
抱えていた課題
やったこと
新工場への移転に合わせ、最新型のワイヤー放電加工機を導入し、従来機との二台体制とした。新型機は旧型機と比べてテーパー角度が大きく、面精度の高い加工ができ(旧型10μm→新型2μm)、加工速度が50%向上し、ランニングコストは20%減った。精度の向上により、より厳しい基準を求める大手自動車メーカーや電装メーカーの要求に応えられるようになり、従来は精度面で断っていた金型の製造も可能になった。一人の従業員が二台を使って作業でき、人件費は変わらずに製造量が増えた。
新しい製品・サービス:独自設計による軽量・高精度・低コストの押出成型金型
導入した加工機により、製造量が大幅に増えた。精度が上がり、大手自動車メーカーや電装メーカーの厳しい基準にも応えられるようになって、従来断っていた金型の受注も可能になった。新工場での体制強化で既存顧客からの受注が増え、新規顧客からの受注も大幅に伸びた。納期も短縮でき、導入初年度に売上高は76%増えた。また、高精度の金型は顧客側での調整が容易になり、軽量化は現場での扱いやすさを高めるなど、使いやすい金型づくりにもつながった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
12年前の火事を機に経営を見直し、独自設計と価格競争をしない方針を決めたとあり、一貫した方向性は読み取れるが戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。
精度面で断っていた金型が製造可能となり受注機会が大幅拡大したとあり、独自設計による競争優位性が具体的に読み取れる。
旧型10μmから新型2μmへの精度向上、加工速度50%アップ、ランニングコスト20%減など課題解決の内容が数値で示されている。
導入初年度に売上高76%増を達成したと記載があるが、今後の付加価値や賃上げの目標値は示されていない。
従業員7人で二台体制を組み、新工場での体制強化に触れているが、補助事業を遂行する事務体制の記述は薄い。
顧客が使いやすい金型を設計段階から関わって作る点や、大手自動車・電装メーカーの精度要求への対応が具体的に書かれている。
新分野の自動車や電装の強化、海外展開を目指すとあるが、スケジュールや課題解決の方法は明示されていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
特殊技術を要する押出成型金型で、独自設計による高精度・軽量化を図り高水準の付加価値を目指す点が読み取れる。
新規雇用や地域波及効果について直接の記述はなく、自動車・電装分野への展開がわずかにうかがえる程度である。
ワイヤー放電加工機の導入で売上高76%増、人件費を変えず製造量が増加したとあり費用対効果の数字が読み取れる。
最新加工機の導入はうかがえるが、先端デジタル技術やサプライチェーンへの貢献についての記述は見当たらない。
自動車や電装分野への進出がうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は書かれていない。
越前市の本社・新工場移転と建材中心の金型製造が書かれ、地域での事業展開が読み取れるが、地域経済への効果の記述は薄い。
新分野の自動車や電装関係の強化につながった。国内では押出成型金型の発注に苦慮している企業が多いため、より幅広いジャンルでの受注増加を目指し、海外展開も目指している。
経営方針を変えた原点は、“火事”。
公式の事例集より(原文のまま)
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
千葉市稲毛区の会社近くの自社用地400坪を購入し、2015年4月に50kW連系を行った。
自動機の開発により24時間完全無人化を実現し、休日も含めた連続稼働を可能にした。